手取りが減った? 6月の住民税通知をチェック!

【FPライフ・4C通信 No.18】


「あれ?なんか給料(手取り)が減ってる?」
そう感じたら、6月に届く“あの紙”をチェック!
※この記事は税務相談ではなく、住民税通知書の見方を分かりやすくお伝えすることを目的としています。

いつも通り働いて、いつも通りお給料をもらっているはずなのに、
「あれ?なんか今月、手取りが減っているような……?」
と感じている方、いませんか?

実はそれ、気のせいではないかもしれません。


毎年6月になると、ご自宅や会社に「市民税・住民税の決定通知書」が届きます。
今回は、今まさに皆さんが感じているかもしれない「違和感」の正体と、届いた紙のどこを見ればいいのか、そしてそもそも住民税って何のために払っているのかを、3つのポイントでサクッと解説します。

ポイント①
「遅れてやってくる住民税」のタイムラグ 2026年の特徴


所得税の減税(3万円)は、おととしの2024年中にサクッと終わっていましたが、住民税(1万円)は**「1年遅れてやってくる」**という独自の仕組みを持っています。
住民税は「その年の収入」ではなく、前年1月1日〜12月31日の所得に対して翌年に課税されるため、1年遅れでやってくる仕組みになっています。
そのため、おととしの6月には住民税の減税が行われ、その後もしばらく減税の影響が続いていました。
金額としては1万円ですが、人間、一度「安くなった状態」に慣れてしまうと、それが通常に戻ったときの負担が大きく感じられるものです。

今年(2026年)の6月は、そうした減税の余韻(おまけ)が完全に消え去り、本来の税額に戻った最初のタイミングです。
もちろん、所得や家族構成などによって税額は変わりますので、すべての方に当てはまるわけではありません。

そのため、前年と比べると
「あれ?なんか手取りが減った気がする」
と感じる方もいるかもしれません。

ポイント②
通知書のどこに載っているか?(見本をチェック)

「本当に税金が高くなっているのかな?」と思ったら、手元に届いた通知書を開いて、下の図の場所を探してみてください。
会社員の方(横長の細い紙)も、自営業の方(A4の紙やハガキ)も、書いてある言葉は基本的に同じです。

チェックしてほしいのは、通知書の下の方にある「その年に納める住民税額」が記載されている欄です。

<会社員の方(給与から天引きされている場合)>

会社員の方は、赤線を引いた「特別徴収税額」ここが、その年に納める住民税の合計額です。この金額が毎月の給与から分割して天引きされています。


<自営業や年金受給者の方(自分で納付書で払う場合)>

自営業・年金の方は
赤線を引いた「年税額」のところを見てください。この年間の合計額を4回(6月・8月・10月・翌年1月)に分けて自分で払うことになります。
昨年の通知書が残っていれば、この「年税額」を見比べてみてください。「あれ?変わっているな」と気づくきっかけになるかもしれません。

ポイント③
そもそも住民税の役割とは?


私たちが支払っている住民税。
「そもそも何のために払っているの?」と思いますよね。
中学生の公民では、税金について次のような考え方を学びます。

「私たちは、健康で文化的な生活を送るために、警察や消防、教育、道路の整備といったさまざまな公共サービスを必要としています。これらの費用をみんなで出し合って分担するのが税金です。」
※中学校公民分野の教科書における税金の説明を参考に、分かりやすく表現しています。


つまり、国に払う所得税が「日本全体のため」だとすれば、住民税は「私たちが今住んでいる街の、毎日の安心・安全な暮らしを維持するため」の会費のようなものです。
ゴミの収集、公園の管理、地域の福祉や学校教育など、私たちのすぐ身近なところで使われています。

ふだん気にとめていない明細を、今年は見てみよう!

税金は、毎月自動的に引かれたり、納付書で支払ったりするため、
ふだんはあまり住民税の通知書や給与明細をじっくり見ないという方も多いと思います。 

しかし、物価が上がっている今だからこそ、自分がいくら払っていて、それがどう街の役に立っているのかを知ることはとても大切です。
「手取りが減った気がする……」という違和感をそのままにせず、ぜひ今年届いた通知書や給与明細を、一度宝探しのような気持ちでチェックしてみてくださいね!

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