【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ1】倒産の裏側
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ2】地獄への開業
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ3】塾長がされて嫌な質問
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ4】倒産の予兆
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ5】先生の顔が怖い
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ6】ある重大な決意
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ7】アルバイトが終わった
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ8】運命のサイト
【オンラインで奇跡の復活!塾倒産シリーズ9】やられた
最初の月の売上は
「1万2000円」
でした。
「12万円」「120万円」
でもありません、
「たった月1万2000円」
です。いい大人が
「月200時間以上働いた収入」
が
「たった月1万2000円」
です。しかも、そこから仕入れを引くと手取りは1万円もありません。
さらに、1か月かけて作ったサイトは
「60ページ」
もありましたが、そこからの売上は
「0円」
です。家内にその結果を話したところ
「これって時給にするといくらなの?300円?」
と。思わず私は反論しました。
「違うは。300円以下じゃ!」
(実際に計算したら「時給60円以下」です)
と(笑)今から思うとよく私を信じて待ってくれていたと思います。
実際に私は家内から仕事のことで文句をいわれてことはありません。1度もです。
だからこそ
「結果を出したかった」
のです。たまらず師匠に聞いて私のサイトを見てもらったところ
「堀さんのサイトはページが多すぎて来た人が迷ってしまう。だから、もっと内容を絞った方がいいんじゃない?」
と。最初は
「日本一の教育サイトを作る」
と意気込んで、私は知っていることをできるだけサイトに載せたのが逆に失敗したのでした。
そして、私は1か月かけて作ったサイトをすべてなくしてしまったのです。
もちろん、1からの作り直しです。
「1か月の努力がムダ」
になりましたが、ここで
「絶望」
しているわけにはいきません。(これ以降15回サイトを作り変えています)
とにかく
「どうすれば売れるのか?」
をずっと考えていました。当時は塾のサイトはあったもののそれでも参考になりません。
それは
「自分のことしか考えていないサイト」
だったからです。
「自社の宣伝ばかり」
です。私のような「無名な人間」がいくら自分をアピールしても聞いてくれません。
「見た人が役に立つサイト」
を作らないといけないのです。他の塾のサイトは全くあてにならないので私はあることを考えました。
他業種を参考に
それは
「他業種で競争の激しい業界を参考にする」
というもの。塾業界よりももっと激しい競争にさらされているところを参考にして塾に生かせば・・と考えたのです。
その業界は
「化粧品業界」
です。「化粧品」は大手がたくさんあり、
資生堂、カネボー、コーセー
といった有名なところから小さな会社まで混在しています。さらに対象はお母さん世代なので合います。
その中でインターネットだけでも月に100万円以上販売している会社もあったので、そういった会社のサイトを探していったのです。
毎日毎日、ネットで化粧品サイトを見ていったのです。
「大手」「小さいところ」
などネットで「化粧品」と検索したり、家内に肌の悩みを聞いて
「しみ」「しわ」「くすみ」「美白」
などドンドン検索したりして「化粧品サイト」を参考にしていったのです。
もちろん、その販売方法を探るために、500円といった安いサンプル商品も家内の名前で申し込んでいきました。
というのは、サイトから見るのと実際に購入してからの対応を知るのでは全く違うのです。
そうやって、インターネットで片っ端から体験商品を購入していきました。また、試しに電話で問い合わせてみたのです。
そうすると
「インターネットの表面では気づかないこと」
がわかるようになるのです。
例えば、月100万円以上を販売している会社には「しっかりとしたフォロー」ができています。
ある会社では購入後21日以内にプレゼントで石けんが送られてきました。
また、さらにニュースレターが送られてきたり、購入者だけの会員サイトがあったりしました。
(今の会員サイトのヒントはこれを参考にしました)
例えば有名な再春館製薬の商品の場合はあとで販売の電話がかかってきます。
他には、健康食品で申し込みすると電話口で「30%の割引」で定期購入を勧められます。
そうやって、ドンドン調べていったのです。
当時は新規の化粧品会社がネットで販売する方法で効果的なものには次のような方法がありました。サイトを研究したこと・・
1.きれいなイメージサイト
大手がやっているサイトです有名な会社がやっていました。ですが、私のように無名会社がやっても無意味と思って参考にはしませんでした。
2.業界の内情をばらす
業界の悪いところを暴いて自分の会社の商品を売る方法
(油から作られて化粧品がいかに肌が悪いのかが書かれていました)
→塾の内容をメルマガで実際に他社を叩いて販売しましたが反応は今一つでした。
というのは、以前に他の塾も他塾を叩いて自塾をアピールしていましたが保護者の反応は今1つだったようです。
2.お客さんの悩みを解決
中年女性の悩みを解決する方法で商品が販売されていました。例えば、年齢を重ねると女性は肌の悩みが出てきます。
例えば、
しみ、しわ、くすみなど。それに対
して
「こうすれば効果的ですよ」
という内容で
しみ→紫外線のことなど書いて最後に自社商品
しわ→しわを防ぐマッサージが書かれてあって最後に自社商品
そんな感じでお客様の悩みを解決する形で商品を販売していたのです。
「これだ」
とそう思った私は
「お客さんの悩みを解決するサイト」
を作るようにしたのです。ですが、問題がありました。それは
「お母さんが何で悩んでいるのかわからない」
のです。もちろん
「勉強しない」
ということはわかっていましたが、その他の悩みがわからなかったのです。そして、やったのが
「サイトに悩み別項目」
を作ったのです。
「子どものやる気がない」
「数学ができない」
「英語ができない」
「国語ができない」
など悩んでいることをドンドン作っていって
「何に悩んでいるのか?」
調査していったのです。ですが、
「致命的欠陥」
があったのです。そのため
「ずっと続けられないな・・」
となったのです。その理由とは
私が知った仕事の致命的欠点は
「商品を年に1回しか購入しない」
というものでした。学年別のソフトなので1つ4000円くらいのものを1年で1回しか購入しません。まとめて購入しても
「1回1万円」
です。そうすると
「毎月新規のお客さんを追い求めないといけない」
のです。自分が生活していくには
「毎月20名以上のお客さんを新規で集めないといけない。それは私にとっては現実的な話ではない。どうしようか」
と悩んでいました。
そのとき、あるきっかけがあったのです。それは以前営業に来ていた
「自己啓発のテープ会社」
の代表から電話がかかってきたのです。それは
「商品の案内を再度させて欲しい」
というものです。
そのテープは家庭教師先のお母さんが購入されて、そのお母さんも販売されていたものでした。
「子どもの自己イメージを高める」
というものだったので大変興味があったのですが、以前に勧められたときは担当者の方とどうしても波長が合わなかったのと値段が20万円くらいするので購入を見送ったのです。
そして、その代表と会うことに・・
最初はその自己啓発のテープの話をしていたのですが、代表もインターネットで集客には興味があるようでした。
私が、教育ソフトの教材を販売していることを話しました。
「実は私は今インターネットで勉強用のソフトを販売していまして・・」
「ほう。それは面白いですね。それで売れてはいるのですか?」
「はい。まあ・・・」「それはすごいですね」
「ですが、売れていてもそれほど数は出ないのでとても生活できるほどではないんです」「そうなんですか・・」
「はい」「ですが、インターネットで物を売れるってことはすごいですよね」
「はっ。はい」「堀さん、それならFAXで指導をされたらどうですか?
実は私もホームスクールといって、学校に通えない子や成績の振るわない子をFAX指導しているんですよ」
と。
しかも、結果も出しているようでした。
「FAX指導か・・・」
とそのときはピンと来なかったのです。私がFAX指導がピンと来なかったのは
「FAX指導にかかる手間」
でした。毎日毎日FAX指導をすると確かに効果はあります。
イメージしてもらったらわかりますが、
「毎日問題集をこなしている」
と当然成績は上がりますよね。塾でも成績が上がらない子というのは
「つまりは勉強をやっていない」
という原因が一番大きいのです。
「毎日問題を一定量こなせば成績は上がってくる」
のです。ですが、FAX指導は
「同じ時間では1人しか指導できない」
のです。それでいろいろ考えてしまいました。
その話をそれで終わって、自宅に戻ってから、家内にその話をしたら
「やって見てもいいんじゃない」
と。家内としては
「FAX指導」「塾」
と同じ仕事をすることがそれぞれの相乗効果をもたらすように思ったのです。
「決めた」
私は
「FAX指導をする」
とこのとき決めたのです。FAX指導であれば
「毎月3名集まる」
のであれば十分にやっていけます。毎月やるのですから、通常の塾と同じです。
そして、当時やっていたメルマガもドンドン発行していきました。
以前にメルマガの申請も合計すると
「60誌以上」
そのうち半分くらいは申請で落とされていったのです。
教育関係の申請が却下された一番の理由は
「似たような内容」
だったからです。例えば
「子どもの成績をグングン伸ばす方法」
で申請が通ったら
「56点から期末テストで93点取った方法」
は落とされてしまいます。すごく考えて、申請しても
「却下」
されるとさすがに凹みます。3誌続けて却下されると
「未来がなくなる」
気持ちにはなりますが、前に進むしかないのです。
「考えて申請すれば」
というのも思います。ですが、経験値で
「どういうものが落とされるのか」
わかっても、それでも
「申請してみないとわからない」
のです。そして、
申請→却下、申請→却下、申請→発行、申請→却下、申請→発行
を繰り返していきました。何度も何度も・・・
そして、申請が通れば通ったで大変です。今度は「メルマガ」を書かないといけません。
当時は毎日メルマガを発行していませんでしたが、それでも
「1日1誌」
多いときには
「1日3誌」
書いていきました。また、メルマガを見てもらうためにいろいろな工夫をしていきました。
「研修にかけるお金がない」
のでドンドン「知恵」を出していきました。また、周りのことからドンドン使えることは吸収していきました。
例えば、
「メールのタイトル」
→新聞の番組欄から目を引いたタイトルを真似してきました。
「メルマガの内容」
→視聴率の高いテレビの内容の企画を参考にしました。
特に次を見させるための工夫もしました。
それから、サイトにもドンドン工夫を重ねていきました。
サイト作りはテレビでやっている
「通販番組」
を参考にしました。夜中にレポート用紙をとペンを用意しながら必死で
「テレビショッピング」
を参考にして、メモを取るのです。
「ジャパネットタカタ」
「ショップジャパン」
「トーカ堂テレビショッピング」
など、同じ内容を何度も何度も見て研究しました。
朝の4時くらいまで通販番組とにらめっこです。
「なぜこの人がここで出てくるのか?」
「なぜこの順番に放送されるのか?」
「なぜこれを使うのか?」
いろいろ疑問に見ていくと
「テレビショッピングの工夫」
が見えてきます。テレビ業界はシビアです。時間単位によっては
「1分何百万の世界」
で、夜中でも
「何十万」
か費用がかかります。だから
「結果を出さないといけない」
ので
「結果を追求した構成」
になっているのです。私も番組を何度も何度も見ているうちにしまいには商品の値段まで覚えていったのです。
「あっこれ19800円」
「これは、29800円」
と。そして、いろいろなことがわかったのです。
例えば、無名な商品は
「有名人を使う」
「権威のある人から言葉をもらう」
など、共通点が見られました。例えば、
「その世界のスポーツ選手の体験」
「美を追究した芸能人の体験」
さらに
「大学の博士のお墨付き」
といったことです。そうやって
「商品の信頼度を高めている」
のです。私はこれを利用して、当時流行っていたものを自分の配信している情報に取り入れていきました。
それが
「百ます計算で成績をグングン伸ばそう」
であり。本が出されていた
「東大生50人から学ぶ勉強法」
でした。「百ます計算」は当時はブームだったので反応はありました。
また、「東大生・・」は同じタイトルの本が出版されていたので、その内容を実際に検証してみるということでメルマガを発行していきました。
この2つがヒットして
最初はそれぞれ 1000と2891
の読者を集めることができました。また、他には
「大切なのは話の順番」
であることを知りました。これは作文指導でやっている
「構成」
と同じです。同じ内容でも
「話の順番が大切」
なので、これを間違うと
「相手に伝わらない」
のです。具体的にいうと15分間の長い通販番組の最初は必ず
「問題点」
から入ります。
「今抱えている問題」
「今までの商品の問題」
などからスタートしていました。
(ジャパネットは別)
今の問題点から入って商品につなげていきます。
また、値段は最後の方に持ってきて、おまけは値段を付けたあと・・にします。そして、最後に
「30分以内にお申し込みの方は・・」
となっているのです。そういった今までは何気なく
「何だワンパターン」
と思っていたのが、
「商品を売るコツ」
だったのです。そして、それが
「説得力のある構成」
になるのです。これは実際の作文指導でも話しています。
そうして、
「FAX指導」
は生徒がドンドン集まってきたのです。
1か月目 12万円
2か月目 15万円
3か月目 18万円
と順調です。
毎月 2名~3名
集まってきて、生徒が残っていくわけですから、非常に楽しみでした。
これまでオフラインでは苦戦したことがまるでうそのようでした。
また、ここでも
「自分が認められている」
という実感を味わいました。オフラインの塾では
「生徒が集まらない」
「月謝の支払いが何か月滞る」
のですが、インターネットではそれが全くないのです。本当に
「すべてうまくいく」
と思っていました。
「ようやくたどり着いた」
と思ったところ、これにも
「大きな欠点」
があることに気づいたのです。それも半年が過ぎたころ
「これを改善しないとまずい」
と気がついたのですが、それに対して私はある方法を採ったのです。
その方法とは・・・。
(追記)
私が自分の過去の内容を書いたのは、
「あなたに困難の乗り越え方を伝えたかった」
からです。親は通常
「子どもには苦労させたくない」
という親心は私も2児の父親なので十分にわかっています。
ですが、
「困難がない人生などない」
のです。そして、
「その困難を乗り越えるための勉強」
をマスターすれば、乗り越えていけるものなのです。
通常、子どもが勉強するときは
「やらされている感一杯」
です。
「嫌々」「仕方なく」
「親がいうから」
そんな感じです。ですが、本当の勉強とは
「現状を変えるためにやるもの」
「自分の目標を達成するためにするもの」
なのです。そして、それを私は
「身を持って証明してきた」
のです。そして、子どもを指導する立場のあなたにも、私と同様、
「困難を勉強することで頭を使った乗り越えて欲しい」
と思っているからです。子どもには難しい問題を自分で考えて解くように伝えている先生が、人生の問題を自力で乗り越えられないのはおかしいですからね。
私の体験を通じてそれを伝えられたら・・・・・と思っています。