すき焼き用って牛のどこの部位?実はそんな部位はない


前回お話ししたクロスセルという手法というのは、あらゆるところで使われています。

前回話したような、**マクドナルドの「ポテトはいかがですか?」**っていう風に、買おうとした商品にプラスして別の商品を勧めると客単価が上がるっていう手法もそうですが、これは何もマクドナルドだけではなく、スーパーでもあるんです。

スーパーのレジ近くにあるもの

スーパーに行ったら、レジの近くには乾電池やガムなど、「あ、忘れてた」とか「これついでに買っておこう」というような商品が並べてあります。

実はあれもそういう意味合いがあるんですよね。

USJで写真を売るタイミング

また、有名な遊園地なんかに行ってみると分かるんですけど、私は過去にUSJに行ったことがあるんですね。

遊園地でその乗り物に乗って終わって出た時、降りた途端に「写真を買いませんか?」っていう風に売り込みがかかるわけですよ。

ちょうど乗ってるところの写真をみんな撮ってあるんですよね?

「買いませんか?」っていう話が1つと、その後には、それに関連したグッズが出口のすぐ近くの店で売られているんですよ。

そういう風に、売る手法があるんですよね。

そういう風に身近なところで探していくと、いろんな手法があるんですよ。

お肉の名前が変わった理由

例えば、スーパーに行ってもその言葉遣いなんかもそうですよね。

これはマーケティングというより、コピーライティングの話なんですよね。

例えば、お肉なんかもそうなんですけど、お肉って昔はバラとかレバーとかその部位によって売られてたんですよね?

これっていうのは確かに作る方からすればそうなんだけども、でも買う方からはあんまりイメージが湧かないんですよ。

最近は肉の名前も料理項目ごとに変わってきてますよね。

例えば、すき焼き用お肉とか、しゃぶしゃぶ用肉とか、カレー用お肉とか、バーベキュー用お肉とか。

本来、牛の部位にそんな部位はあるわけないんですよね。

でも、使う方からしたら、この肉はどんな時に使ったらいいのかって、そう書かれた方が分かりやすいじゃないですか。

作る側の立場 vs 買う側の立場

これを自分のビジネスに置き換えてみると、通常商品っていうのは、作った側の立場で物事を伝えるんですよね。

ですが、相手の立場になると同じものでも違った売り方があるんですよ。

朝用コーヒーの例

例えば、朝用コーヒーっていうコーヒーがありました。

朝用コーヒーっていうのはあったんですけども、じゃあ成分は何か特別なものがあるのか?

おそらく、そんなに変わってないと思うんですよね。

朝用コーヒー専用の成分を混ぜるってことはないので。

そういう風に**「何々用」という言い方をすることによって、「あ、朝に飲んだらいいのか」と思ってもらえる**んですね。

相手の状況に合わせて商品名を考えたりコースを作ると、買う方は買いやすいっていう形になるんですよ。

あなたのビジネスに置き換えると

これは自分のビジネスでも考えられることです。

どうしても作る側っていうのは自分の作った側の立場で物を作ったり考えたりするんですけど、実際大切なのは作った側の立場ではなくて、買う側がどんな時に使うのか、どんな目的で使うのかによって変わってくるんです。

そういう発想で物を作ると、よりいいのではないかなと思います。

あなたへのメッセージ

生活の中でマーケティングを学ぶ。

前回お話ししたクロスセルという手法は、あらゆるところで使われています:

  • マクドナルドの「ポテトはいかがですか?」
  • スーパーのレジ近くの乾電池やガム
  • USJで絶叫マシンを降りた途端の「写真を買いませんか?」

そして、商品名も変わってきています:

  • お肉:バラ、レバー → すき焼き用、しゃぶしゃぶ用、カレー用
  • コーヒー:普通のコーヒー → 朝用コーヒー

作る側の立場ではなく、買う側がどんな時に使うのか、どんな目的で使うのかによって、商品名や売り方を変える。

これが大切なんです。

ぜひとも、あなたのビジネスでも、作る側の立場ではなく、買う側の立場で考えてみてください。

WEB集客研究会 堀

ふざけるな。1万枚なんか10日で配っちゃうよ。 一覧 マクドナルドの「ポテトはいかがですか?」から学ぶこと