誰でもできるビジネスは稼げない - 参入障壁の作り方


オンラインビジネスで長く稼ぎ続けるために必要なこと。

それは参入障壁(堀)を作ることです。

みんなができることをしていては、すぐにライバルが増えて稼げなくなります。

今日は、長く稼げるビジネスを作るための「堀の作り方」についてお話しします。


なぜ参入障壁が必要なのか?

理由は単純です。

誰でもできるビジネス = ライバルが簡単に参入できる = すぐに稼げなくなる

からです。

よくインターネットで見かける「誰でも簡単にすぐにできる」というビジネスは、一時的に稼げるようになるかもしれませんが、ビジネスによってはすぐダメになってしまいます。

それが問題なんです。

ノウハウだけでは勝てない時代

例えばYouTubeの話で言うと、私もブログで書いてて思った最初の頃っていうのは、実はノウハウで集客することができたんです。

ノウハウで集客するというのは、塾で言ったら「こういうやり方すればいいですよ」ということです。

でももう今は、YouTubeでも塾でも、そういうノウハウがあちこちで溢れかえっています。

だから自分が例えば「英単語の覚え方はこれがいいです」とやっても、なかなか目立ちません。

ノウハウは今、インターネットで検索すれば出てきます。

調べればできます。

もちろんそれが全部無駄だとは言いませんが、それだけではダメなんです。


具体例:誰でもできるビジネスの問題点

エステや学習塾でよく起こる矛盾

これはエステやストレッチ、マッサージ、学習塾でもよく起こることなんですが、ある程度の規模になって自分ができる人であればあるほど、すぐに独立してしまうんです。

すごく矛盾していますよね。

本当はできる人、稼げる人に残ってほしいのに、そういう人たちは独立してしまいます。

逆に稼げない人に限って従業員として残ってしまうという矛盾があります。

会社としてはできるように育てたのに、できるようになったら独立して自分でやってしまう。

これは誰でもできることだから起きる問題なんです。

ウォーレン・バフェットの投資基準

有名な投資家ウォーレン・バフェットをご存知でしょうか。

アメリカ合衆国の投資家で経営者、資産家で慈善家です。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務め、大統領自由勲章を受賞している人物です。

そのバフェットが、投資する時の素晴らしい企業の投資基準の1つとして挙げているのが、

「健全な競争優位性をもって参入障壁を築いている」

ということです。

これはどういうことかというと、要するに他の人が参入しようとしても参入できない状態を作っているということです。

これがビジネスではすごく大事なんです。


「誰でも簡単にできる」ビジネスの罠

よくインターネットで見かける「誰でも簡単にすぐにできる」というビジネスは、やってはいけません。

やってもいいんですが、やったとしてもすぐに稼げなくなります。

一時的に稼げるようになるかもしれませんが、ビジネスによってはすぐダメになってしまいます。

それが問題なんです。

だから、そうしないために何をしないといけないかというと、堀(moat)を作るということです。

これはお城にある堀のことで、敵が侵入できないような空間を意味します。


では、どうすれば堀を作れるのか?

堀を作る、つまり参入障壁を築く方法は大きく分けて3つあります。

1. 無形資産を持つ

典型的な堀として、ウォーレン・バフェットが挙げているのが無形資産です。

例えば:

  • 特許
  • ブランド
  • 行政の許認可

こういった無形の資産で他社の参入を塞ぎます。

キャラ立ちもその1つです。

普通の人と同じことを言っていてはダメで、キャラが立って「あの人だからこそ」という型を作ってしまう。

ブランドもそうですが、これがまず1つの方法です。

同じようなことをしていてキャラが立たないと、他の人が真似してしまったらダメだということです。

2. 世界観を打ち出す

Why(なぜこのビジネスをしているのか)

なぜこれをやってるのか、自分自身の世界観を打ち出していくことが大切です。

世界観を打ち出していかないとうまくいきません。

堀を作るというのは:

  • 自分なりのオリジナルな考え方
  • 世界観
  • 自分はこういうことをしたいからやっていきたい

こういったものが、すべてのビジネスで必要だと思っています。

だから、なぜこのビジネスをしてるのか、こういう社会を作りたい、こういう風に社会を変えていきたい。

いわゆる海外で言うパーパス経営です。

パーパスというのは目的・存在意義のことです。

社会をどう変えていくのか、そういった思いが必要なのかなと思います。

3. ストーリーを語る

具体的な方法としては、自分がこのビジネスをやったストーリーを語るということです。

そういったことをやっていけば、また違った集客方法になると思っています。


私の場合の差別化:視点を変える

では、私自身がどんな堀を作ってきたか、具体例をお話しします。

辞書選びの話

例えば、中学生になった子に対して「どんな辞書がいいですか?」って質問を受けた時。

一般的には「○○辞書がいいですよ」って辞書の名前を答える塾の先生が多かったんです。

でも、私の場合は視点を変えてこう答えました。

「どんな辞書がいいかは、まず子供を図書館や本屋に連れて行って、子供に選ばせてください」

これはどういうことかというと、確かに辞書について先生がプロで、「この辞書がいいよ」って伝えるのも1つの方法なんです。

でも、そうすると「辞書を選ぶ」っていう視点になるんだけど、子育てっていう視点が入ってないわけです。

子育ての視点でどうかというと、実は辞書を選ぶっていうのも、子供の判断能力を養うっていう能力アップにつながりますよね。

例えばそれが失敗したとしても、辞書って2000円か3000円です。

失敗したとしても買い換えれば済むことです。

買ってみて子供が失敗した。「これはダメだな」って分かれば、またその次の判断につながります。

そうやって判断するために、「どの辞書がいいですか?」っていう質問に対して、「いや、その辞書を選ぶっていうのは、子供に選ばせることによって子供の判断能力を養うことにつながる」という形にしたわけです。

これがまず1つ。

中学受験の長期的視点

もう1つは、例えば中学受験に対してです。

中学受験っていうのは、どうしても目先のゴールが合格になってしまいます。

確かに合格って大事なんだけど、本当は合格した後も続くっていうことがあるんです。

例えば私の場合、30年こうやってくると、卒業した後の生徒でもやっぱり付き合いがあるわけです。

そうすると、中学受験でゴールしたとしても、不登校になってしまったり、学校の教育方針と合わなくなったりして、1年でやめてしまうっていう事実を知ってるわけです。

親御さんの悩みとすれば、中学受験を管理的に合格させたと。

でも、中学校になってもお母さんが学校の勉強の計画を立てて、いつまでたっても自立できない子育てになってしまって、受験には成功したけど、子育てには失敗したっていうことになってしまうお母さんもいるんです。

だから、視点を変えて、ゴールは合格ではなく、ゴールは子供が自立するっていうゴールで話をしていくっていうところが、他の塾との視点の違いになっています。

これが中学受験なのに、そういうことをやってるっていうのが特徴です。

これが私の「堀」です。

  • 30年の経験(卒業後も付き合いがある)
  • 子育ての視点
  • 長期的な視点(合格ではなく自立)
  • 視点を変える力

こういった無形資産は、他の人が簡単に真似できません。


まとめ:参入障壁を作ることが成功への道

オンラインビジネスで長く稼ぎ続けるためには、参入障壁(堀)を作ることが必須です。

やってはいけないこと:

  • 誰でもできるビジネスをする
  • ノウハウだけで勝負する
  • 他の人と同じことをする
  • 一時的に稼げればいいと思う

やるべきこと:

  • 参入障壁(堀)を作る
  • 無形資産を持つ(特許、ブランド、許認可、キャラ立ち、長年の経験)
  • 世界観を打ち出す
  • Why(なぜやるのか)を明確にする
  • パーパス(社会をどう変えたいか)を持つ
  • ストーリーを語る
  • 視点を変える

結論:

  • 誰でもできること = すぐにライバルが増える
  • ライバルが増える = 稼げなくなる
  • 参入障壁を作る = 長く稼げる
  • 世界観とストーリーが最強の武器

よくある質問

Q1. でも、私には特別な経験や実績がありません。どうすればいいですか?

A. 特別な経験は必要ありません。大切なのは「視点を変える」ことです。例えば、私の辞書選びの例のように、同じ質問でも「子育ての視点」で答えるだけで差別化になります。あなたの業界でも、一般的な視点とは違う角度から考えてみてください。

Q2. 視点を変えるって、具体的にどうすればいいですか?

A. 3つの方法があります。

  1. 時間軸を変える:目先のゴールではなく、その先を考える(合格→自立)
  2. 対象を変える:商品ではなく、人に焦点を当てる(辞書→子供の成長)
  3. 目的を変える:手段ではなく、本質を考える(勉強→判断力)

Q3. 他の人が真似できないものって、どうやって見つけるんですか?

A. あなたの「失敗体験」「長年の経験」「独自の考え方」を振り返ってください。私の場合、30年間で卒業生のその後を見てきた経験が強みになりました。あなたにも必ず、他の人が持っていない経験や視点があるはずです。


あなたのビジネスには「堀」がありますか?

他の人が簡単に真似できないものを持っていますか?

ノウハウだけで勝負していませんか?

今日から、あなたの「Why(なぜやるのか)」と「世界観」を明確にしてください。

そして、あなたのストーリーを語ってください。

さらに、視点を変えてみてください。

それが、長く稼げるビジネスを作る唯一の方法です。


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