起業で失敗する人の共通点:やり方を変えられない


起業した時に大事なことは、変えないこと変えることを決めることです。

結論から言います。

目的(信念)は変えない。

でも、やり方(方法)は変える。

これができない人は、どんなに理想が高くても失敗します。


理想だけでは「絵に描いた餅」

起業した時には、理想を求めて独立する人が多いと思います。

実際に塾という業界では、「困っている人を救いたい」という風に、非常に高尚な理想を掲げて独立する人も多いです。

学校の先生が、自分がやりたかった教育をしたいという形でスタートすることも多いのです。

ですが、それが実現しなかったら、絵に描いた餅です。

どんな綺麗ごと言っても、絵に描いた餅でしかないのです。


二宮尊徳の名言

江戸時代に活躍した二宮尊徳の言葉に、有名な言葉があります。

それはこんな言葉です。

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

どんなにいいことを言ったとしても、結果を出さなかったら意味がないのです。

理想だけでは食べていけません。


変えないことと変えることを明確に分ける

じゃあどうするのか?

自分の信念(変えないこと)と、やり方(変えること)を完全に分けるわけです。

例えば、お金の少ない人に無料で事業したい、安い単価でやりたいという思い。

これは信念として持っていてもいいかもしれません。

ですが、それに固執しすぎてしまうとうまくいきません。


私の失敗談:無料指導の悪循環

というのは、成績の良くない子は、往々にして親の所得も少ない場合が多いのです。

もちろん例外はあるかもしれません。

そうすると、成績の悪い子に対してどうするのか?

月謝が取れないから無料で指導するという悪循環になるわけですよね。

そうすると、自分のお金を犠牲にして、勉強を教える。

でも成績が上がらない。

お金も取れない。

クレームは来る。

ということになってしまうのです。

なぜこれが言えるのかというと、私がそれをやってきたからなんです。


大事なのは目的を変えずに方法を変えること

大事なことは、その目的を変えないで、方法を変えるわけです。

どういうことかというと、飛行機ですよね。

飛行機を乗ったことがある方は分かると思うんですが、ビジネスクラスや色々なクラスがあると思います。

ビジネスクラス、ファーストクラス、エコノミーとか。

飛行機では、お金のある人(ファーストクラス・ビジネスクラス)から高い料金を取って、その収益でお金のない人(エコノミークラス)の飛行機代を捻出しているわけです。

そのように、ちゃんと収益を上げる対象の人をターゲットにして収益を得て、本当に困っている人には例えば無料でするとか、ボランティアするという仕組みに、やり方を変えてしまえばいいわけですよ。


失敗する人の共通点:やり方に固執する

実際に失敗するというのは、自分の信念とやるべきことと、やり方を混在してしまって、やり方に固執してしまって、それを変えないことなんですね。

本来やりたいことはブレなくていいんですけど、やり方は時代の背景や、自分がうまくいかなかったら改善していかないといけないのに、いつまでたってもそれに固執してしまって、やり方を変えないんですね。

それでそのまま潰れていってしまうわけです。


理想が高いほど、力が必要

大事なことは、理想が高ければ高いほど、やっていることがすごくいいことなんだから、それは変えないようにしようと思って、やっぱり力がないとダメなんですよ。

だから是非とも、いいことを掲げている人であればあるほど、是非ともそれを実現するために、やり方を変えていってください。


具体例:英語の先生の失敗

ちょっと具体例を言うと、実際こんなことがあったんですよね。

ある先生が、英語をやりたい、勉強のできる子に英語を伸ばしてあげたいという風な話をしたわけです。

それは決して悪いことじゃないんですよ。

ただし、英語で勝負するとなったら、英語をやっているライバルが多くて、なかなか集めにくいんですよ。

だから「国語にしたらどうですか?」って言ったら、「いや国語は私がやったことがないのでできないです。僕は英語で行きます」と。

「できない子にやってあげたいんです」と。

案の定、やっぱりうまくいかなくて、半年もしないうちに潰れてしまったわけですよね。

もちろん、英語をしないってわけじゃなくて。

国語で生徒を集めて、国語を勉強して、ここで集めて指導しながら収益が上がったら、勉強のできない子に英語を教えるとかいう風に順番を変えてあげればいいわけなのに、その人はやっぱりやり方を変えないわけですよね。


まとめ:起業で成功するために

起業・独立で成功するための5つのポイント:

  1. 目的(信念)は変えない、方法(やり方)は変える
  2. 「経済なき道徳は寝言」 - 結果を出さなければ意味がない
  3. 収益を上げる対象をターゲットにして、困っている人を無料で助ける(飛行機モデル)
  4. やり方に固執せず、時代や状況に合わせて柔軟に変える
  5. 理想が高いほど、実現するための最短の方法を考える

是非とも、いいことをすればするほど、やり方に固執せず、自分の思いを実現する最短の方法を考えてもらえたらなと思っています。

あなたは今、何に固執していますか?

「これは変えられない」と思っていることは、本当に信念ですか?

それとも、単なるやり方ですか?

一度、紙に書き出してみてください。

左側:絶対に変えない信念(目的) 右側:変えてもいいやり方(方法)

この2つを明確に分けることが、起業成功の第一歩です。

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