2025.10.06
「新しい視点」は、いつも少し外の世界からやってくる
今日は、ビジネス実践セミナー「1,000超の実例研究に基づく顧客を惹きつける新商品開発&マーケティング」というセミナーに
ライカ(鹿児島中央駅隣のビル)で参加してきました。
「新しい視点」は、いつも少し外の世界からやってくる
最近、「売上が伸びない」「同じことを繰り返している気がする」
そんな悩みを抱える経営者や個人事業主の方が増えています。
今回参加したマーケティングセミナーで印象的だったのは、
「企業には売上を拡大する義務がある」という言葉でした。
そしてそのためには――
「自社の強み × 新しい視点」こそがイノベーションを生む鍵
だというお話でした。
🌿 アンゾフのマトリクスとは?
セミナーでは「アンゾフのマトリクス」というフレームワークが紹介されました。
これは、企業が“どの方向に成長していくか”を考えるための4つの視点です。
既存製品 | 新製品 | |
---|---|---|
既存市場 | 市場浸透(販促強化) | 新製品開発(既存顧客に新提案) |
新市場 | 新市場開拓(新しい販売先や客層) | 多角化(新分野への挑戦) |
講師の例えがわかりやすくて印象に残りました。
それは「子どもの多い商店街のたこ焼き屋さん」🍡
-
市場浸透:既存のお客さんに向けて「夏休み体験教室」や「駄菓子コラボ」
-
新市場開拓:介護施設で出張販売、地域イベントで出店
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新製品開発:たこ焼きスイーツなどの新メニュー
-
多角化:思い切って“サウナ”をオープン!
中小企業がまず取り組むべきは、いきなり多角化ではなく、
「自社の強み」を軸にして“どの市場で戦うか”を明確にすること。
これが第一歩だと語られていました。
🔍 「自社の強み」と「新しい視点」のかけ合わせ
セミナーで紹介された企業事例も印象的でした。
自社の強み | 新しい視点 | アウトプット(成果) |
---|---|---|
練り物の加工技術 | 新幹線の飲み物文化 | 豆ちくわ |
SNSマーケティング | ハロウィン需要 | ハロウィンバーガー |
短納期・高品質 | スピード重視の試作会社 | 特急試作便 |
ガソリンスタンド市場 | 競争激化 | GS向け販促事業 |
高品質な石加工技術 | 高級レストランの表現文化 | 御影石の器 |
どの事例も、「強み」に「新しい視点」をかけ合わせている点が共通しています。
つまり、まったく新しいアイデアを無理に生み出すよりも、
自社の得意分野に“別の角度からの光”を当てることがイノベーションにつながるのです。
🌈 「新しい視点」を得るための5つの習慣
講義後のメモを見返すと、「新しい視点」を日常から育てるヒントがいくつもありました。
どれも今日からできる、シンプルだけれど効果的な方法です。
-
週に1回、本屋へ行く
普段読まないジャンルの本や雑誌を手に取る。 -
コンビニ・雑貨屋で観察する
売れているものを見て、「なぜ売れているのか?」を考える。 -
新商品を試してみる
自分の業界外の商品でも、「何が支持されているのか」を体感する。
(例:日本の明太子がアメリカで「レッドキャビア」として人気になったように。) -
同質性の低い場所に行く
異業種交流会や地域イベントなど、普段会わない人と出会う。 -
アウトプットの機会を持つ
ブログやSNSで学びを発信することで、思考が整理される。
「世界一である必要はない。
周りより少し秀でているところを探せば良い。」
― セミナー講師の言葉
💡 今日のまとめ
企業も個人も、「安さ」で戦う時代は終わりです。
今の時代に求められているのは、
自分らしい強みを見つけ、それに新しい視点を加えること。
それが、「売上を拡大する義務」を果たしながら、
時代に合った成長をしていく最も確実な方法です。
🌸 今日の一歩:
いつもと違う本を1冊選ぶ
見たことのない雑誌をパラパラめくる
ひとつ新しい場所に行ってみる
その「ちょっとの違い」が、次のイノベーションを生み出します。