2025.10.04
ビジネスは確率論:データで考えれば集客は予測できる

ビジネスを確率論で考えてみましょう。
チラシを配ったり、広告を出したり、 あるいはSNSに投稿したりと、 集客する時にはある程度の量が必要です。
そして、ある程度の量をこなしていくと、 実はデータが出てきます。
そのデータから実際に数字を作っていくわけです。
集客は「なんとなく」ではなく「根拠の積み重ね」
集客するとか売上を作るというのは、 なんとなくではなく根拠の積み重ねです。
なぜ例えば生徒が10名集まるのか、 という計算式が必要なんですよね。 根拠が必要なのです。
その根拠を積み上げていくと、 計算した通りの結果になるわけです。
これが「集客は科学」と言われる所以なんですね。
具体的な計算例
例えば、1つのチラシを配るとします。
1,000枚のチラシを配って 1人から問い合わせがあるとすると、 反応率は**0.1%**になります。
計算式:1 ÷ 1,000 × 100 = 0.1%
このようにチラシを作りながら、 もちろんタイミングや時期、 内容によっても違ってきますが、 データを取っていくわけです。
そうすると、例えば 問い合わせの反応率が0.1%で、 その問い合わせのうち3件に1件が入会する。
ということは、 最終的な成約率は**0.033%**という データが出るわけです。
計算式:0.1% × 1/3 = 0.033%
そうすると、3人欲しいという場合は 何枚配ればいいか、 計算で成り立つわけですよね。
計算式:3人 ÷ 0.033% = 約9,000枚
そんな風に計算していくわけです。
そうすると、そのデータを取りながら 行動していくと、 大体次の集客人数が 予測できるようになるわけです。
確率論を知らないと大変なことになる
ここで、過去にあった 興味深い話をご紹介します。
私が作ったチラシで、 「200枚配れば1件は入塾する」という チラシがありました。
実際に何回かテストすると、 やっぱり200枚配れば 1件ぐらい入るというチラシでした。
それと同じ内容を 全国の塾の先生たちに 「これを配ってください」という形で 提供したわけです。
もちろん地域によっても 反応率は変わると思いますが、 あくまでも「200枚に1枚」というのは 確率の問題なので、 同じような結果が出るとは限りません。
A先生とB先生の違い
それを配った後、 先生方から報告がありました。
A先生の場合
「堀先生、チラシを配ったけれども 集まらなかったです」
B先生の場合
「おかげさまで生徒が5人入りました!」
同じチラシなのに、 どうしてこんなに違うのか?
A先生に確認したところ、 「何枚配ったのですか?」と聞くと 「200枚です」と言うんですよ。
つまり、 「200枚配ったら1人来るから、 200枚配って1人入れようと思った」 という考え方だったわけですね。
一方、B先生はどうしたのか?
1,000枚配って、 結局5人入ったから、 成約率がデータ通りです と言ったわけですよ。
確率論の理解の差
つまり、A先生というのは 数字をそのまま捉えるんですけど、 B先生は確率論だから 「その数をとりあえずこなしていけば、 ほぼそうなるだろう」という考えで 取り組んだわけですよね。
うまくいかない人というのは、 ほとんどの場合、 その数をこなしていない部分があるんですよ。
オンライン集客の確率論
例えば、オンラインで集客する時に 友達申請とかフォローとかするんですけど、 1,000人にフォローすれば 1,000人が全員フォローバックしてくれるか?
と言うと、 必ずしもそんなことはないんですよね。
実際には、 大体2割ぐらいが フォローバックしてくれるんです。
それが分かってくると、 「とりあえず1,000人にフォローすれば 200人が返してくれる」 という計算ができます。
今だったらもっと来るかもしれませんが、 仮に200人が来るということは、 友達が1,000人欲しかったら 5,000人にフォローすればいい ということになるじゃないですか。
計算式:1,000人 ÷ 20% = 5,000人
という風にやっていくわけですよね。
確率で捉えればやることが見えてくる
そういう風に確率で捉えていくと、 やることが見えてきます。
集客というのは、 必ずデータを取って蓄積していくと、 「大体これぐらい集まるのか」というのが 分かってきます。
まとめ
- 集客は「なんとなく」ではなく、データに基づく確率論
- 一定量をこなしてデータを取ることが重要
- 確率を理解すれば、目標達成に必要な行動量が計算できる
- 「200枚で1件」は確率であり、確実性ではない
- 成功する人は、確率を理解して必要な量をこなす
ぜひとも参考にしてください。