「それでも、私は支えたい」 〜親族の相続と終末期を前にして思うこ

FPライフ・4C通信 No.4】

「それでも、私は支えたい」

~親族の相続と終末期を前にして思うこと〜

ここ数日、私の心はずっとざわついています。

親族に起きた突然の出来事。そして、相続コンサルタントとしての自分自身への問いかけ。

これらが複雑に絡まり合って、胸の奥が苦しくなります。

4月の終わり、青森の実家で伯母が倒れ、緊急搬送されました。診断は「膠芽腫(こうがしゅ)」という悪性の脳腫瘍。治療の選択肢は限られ、医師からは余命6か月という厳しい現実を告げられました。

その知らせが私に届いたのは、ゴールデンウィーク。連絡をくれたのは、伯母の甥にあたるSくんでした。Sくんは長年、他のいとこたちとも接点が少なく、私自身も赤ちゃんの頃以来ほとんど会っていませんでした。でも、そんな彼が今、一人で奔走していたのです。誰にも頼らず、悩みながら、迷いながら。

私は思わず、いとこたちとのグループLINEを立ち上げ、Sくんにも参加してもらいました。言葉を交わすことすら少なかったいとこに、ようやく繋がることができた瞬間でした。

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「人は一人では生きられない。死ぬこともできない。」

5年前、伯母の将来を見据えて家と土地の名義を伯母一人にまとめたとき、これで準備は整ったと思っていました。でも、現実はそんなに単純ではありませんでした。本人が動けなくなった瞬間に、誰かが代わりに決断し、手続きをし、動かなくてはならない。

どんなに備えていても、必ず「誰かの手を借りる時」が来ます。そして、助けを求めること、迷惑をかけることを恐れてはいけないのだと、今あらためて思っています。

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「私は支えます」――その言葉の重み

私はいま、相続コンサルタントとして、青森の士業の方と連携を取りながら対応を進めています。でも、実を言えば不安だらけでした。

・最後まで本当にやり切れるのか

・金銭的に自分が持ちこたえられるか

・手続きが間に合うか

・協力してくれる人がいなかったらどうしよう

それでも、帰りの新幹線の中で、私はグループLINEにこう書きました。

「大丈夫。一つずつ、順番にやっていけば、必ず道は見えてきます。必ず私が支えますから、安心してくださいね。」

この「必ず私が支えます」という言葉は、私が相続コンサルタントの養成講座で、川口さんから教わった大切な言葉でした。不安を抱えるご家族に最初に伝えるべき言葉だと。

でも、その言葉を家族に対して発するのは、簡単ではありませんでした。指が震えました。押し出すようにして、送信ボタンを押しました。

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相続コンサルタントとしての「覚悟」

支えると決めた以上、私は動き始めました。現地の士業の方と連携をとり、仲間にも相談しながら、今も対策を進めています。

相続というのは、書類や制度だけでは語れません。人と人の関係、想い、歴史がそこにはあります。そして、そこに寄り添うには、何より「覚悟」が必要なのだと、私は今まさに実感しています。

すべては、誰かの人生の最後に「伴走」するために。

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おわりに

このブログを書こうと思ったのは、すべてが終わったあとではなく、「今この瞬間」に感じていることを、率直に記しておきたいと思ったからです。

私と同じように、誰かの人生の終わりを支える立場にある方。相続や介護の渦中で迷っている方。そんな方々に少しでも届けばという願いを込めて。

「私が支えます」と言えるようになるには、時間も覚悟も必要です。でも、その一歩は、思っているよりも大きな希望に繋がっていると、私は信じています。




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