ありがとう、蒜山分署

ご来店の方には、ご存知かと思いますが、悠悠のお向かいには、小さな消防署があります。


いや、正確には「ありました」。


その真庭消防署・蒜山分署は、建物の老朽化の為、新庁舎に移転し、3月18日にその役目を終えました。


この日が来るとはわかっていたものの、シャッターが閉まり、いつも灯っていた赤い燈が消えていると、一抹の寂しさを感じています。


この建物は、昭和48年に建てられたそうで、この地から50年以上、蒜山の安心を支えてくれていました。


引越した18日は、季節はずれのなごり雪が、強く降りました。





消防署が目の前にあることは、お店にとっては有り難く、署員の方々が頻繁に利用してくださいました。

異動した後も、プライベートで訪れてくださる消防士さんもいて、分署があるお陰で生まれたご縁も多々ありました。


また、

火事になった時は、最速で消火してもらったり、

お客が暴れた時は、屈強な消防士さんに助けを求めたりと、

万が一の精神的な安心感がありました。

(幸い、上記の件では、お世話になることはありませんでしたが)


ここで暮らす者にとっては、消防や救急による突然のサイレンの音も日常であり、耳が慣れるのでしょう、特にびっくりすることは皆無でした。

むしろ、毎朝6時のシャッターを開ける音、8時半の朝礼、22時のシャッターを閉める音を時計代わりに生活していました。

そんな音が無くなったのに、まだ慣れない自分がいます。

それは、妻も同じのようです。


ここが実家である妻にとって、この建物は、ほぼ同年代。

幼い頃は、消防署によく遊びに行っていて、消防士さんにたくさん可愛がってもらったそうです。


この建物は、

お義父さんを鉄工所やっていた時も、

お義父さんが亡くなり鉄工所を閉めた時も、

お義母さんが悠悠をはじめた時も、

そして11年前、私たち夫婦がUターンした時も、

お向かいから、わが家を見てくれていました。




そんなことを,思うと少し感傷的になりますが、本当にお疲れ様でしたと感謝申し上げます。

消防士の方々には、引き続き、新庁舎でのご活躍を祈念しております。


もちろん、変わらずご贔屓くだされば幸いです!


長い間、ありがとうございました!




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