2025.03.20
ありがとう、蒜山分署
いや、正確には「ありました」。
その真庭消防署・蒜山分署は、建物の老朽化の為、新庁舎に移転し、3月18日にその役目を終えました。
この日が来るとはわかっていたものの、シャッターが閉まり、いつも灯っていた赤い燈が消えていると、一抹の寂しさを感じています。
この建物は、昭和48年に建てられたそうで、この地から50年以上、蒜山の安心を支えてくれていました。
引越した18日は、季節はずれのなごり雪が、強く降りました。
消防署が目の前にあることは、お店にとっては有り難く、署員の方々が頻繁に利用してくださいました。
異動した後も、プライベートで訪れてくださる消防士さんもいて、分署があるお陰で生まれたご縁も多々ありました。
また、
火事になった時は、最速で消火してもらったり、
お客が暴れた時は、屈強な消防士さんに助けを求めたりと、
万が一の精神的な安心感がありました。
(幸い、上記の件では、お世話になることはありませんでしたが)
ここで暮らす者にとっては、消防や救急による突然のサイレンの音も日常であり、耳が慣れるのでしょう、特にびっくりすることは皆無でした。
むしろ、毎朝6時のシャッターを開ける音、8時半の朝礼、22時のシャッターを閉める音を時計代わりに生活していました。
そんな音が無くなったのに、まだ慣れない自分がいます。
それは、妻も同じのようです。
ここが実家である妻にとって、この建物は、ほぼ同年代。
幼い頃は、消防署によく遊びに行っていて、消防士さんにたくさん可愛がってもらったそうです。
この建物は、
お義父さんを鉄工所やっていた時も、
お義父さんが亡くなり鉄工所を閉めた時も、
お義母さんが悠悠をはじめた時も、
そして11年前、私たち夫婦がUターンした時も、
お向かいから、わが家を見てくれていました。
そんなことを,思うと少し感傷的になりますが、本当にお疲れ様でしたと感謝申し上げます。
消防士の方々には、引き続き、新庁舎でのご活躍を祈念しております。
もちろん、変わらずご贔屓くだされば幸いです!
長い間、ありがとうございました!