プロローグ
元看護師ヨウちゃんが開業を決断するまで
自宅サロンを開業して3年、個人事業として月20万円以上の売上を維持できるようになった私のもとに、
一本のメールが届いたのは今から10年前の夏のことでした。
「夫がうつ病になって仕事に行けないのです! ご相談できませんか?」
送信者は、かつての教員時代の同僚の奥さん、ヨウちゃんでした。
結婚披露宴で一度会っただけの彼女と、私は街の喫茶店で会うことになりました。
ヨウちゃんの夫、トモさんは、私と同じ学校で2年間教師をしていました。
しかし現在はうつ病で休職し、家で引きこもっている状態。
病院やさまざまな治療法を試しても改善せず、沖永良部島へ旅行した際に
私が健康法セミナーをしていると聞き、相談に来たというのです。
アロマセラピーとの出会い
喫茶店での会話——
ヨウちゃん: のんちゃん先生! どうしたらいいでしょうか?
のんちゃん: うちに来てアロマトリートメントを習ってみる?
ヨウちゃん: ア、アロマですか?
のんちゃん: そう、東京で学んで私も多くの人にアロマトリートメントを教えてきたの。
家族に施術してみたら効果がすごくよかったので、今はサロンの施術よりも
「人にやり方を教えること」をメインにしているの。
トモさんを連れてきてくれたら、一緒に学べるけど、どう?
ヨウちゃん: 夫は香りが好きだから、いいかもしれません! 今度連れてきます!
夫婦でアロマタッチを実践
数日後、ヨウちゃんはトモさんを連れて私の自宅サロンへやってきました。
かつて一緒に働いていた頃の元気な姿とはまるで別人のように、心身ともに衰弱しているトモさん。
彼の姿を見て、私は驚きを隠せませんでした。
のんちゃん: ひとまず、奥さんのヨウちゃんにアロマセラピーを教えるから、それを夫婦で実践してみてね!
こうして、ヨウちゃんとトモさんは二人でアロマタッチを学び、毎日お互いに施術をするようになりました。
次第に、トモさんの心と身体の状態は回復していきました。
笑顔が増え、少しずつ外出する機会も増えていったのです。
ヨウちゃん、自宅サロンを開業!
それから6年後。
ヨウちゃんは、自宅の一室を使ってアロマトリートメントのサロンを開業する決意をしました。
のんちゃんに教わったアロマトリートメントの技術を活かし、多くの人々に癒しと健康を提供する場を作ったのです。
もともとは「夫のうつ病を良くしたい」という一心で始めたアロマセラピー。
しかし、その学びが人生を変えるきっかけとなり、ヨウちゃん自身が経済的に自立するまでに至ったのです。
この物語は、元看護師のヨウちゃんと、元教師のトモさんが健康と経済的自立を手に入れるまでの、
まさに再生のストーリーです。
具体的に自宅サロンを開業するには何をどうしていいか!
学べるブログのスタートです!!