新潟県越後魚沼観光ガイド/中島すい子公式サイト

天池のブナ林

自然を残す秋山では、人と違った写真を撮ろうと思えばどこでもできます。
自分のイメージにあったスポットをいくらでも探す事ができるんです。
秋の燃えるような紅葉の素晴らしさは、秋山郷ならではの絶景ですが、お薦めは秋だけでは
ありません。
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スノーシューを履いて雪の上をどこまでも歩き、キツネやタヌキが残す足跡で
動物たちが井戸端会議をしている様子が想像できるんです。
こんな可愛いタヌキやカモシカにも出会えますよ。秋山郷の大自然は生き物たちの宝庫です。
布の反物を上から晒したようなところから布岩と呼ばれる柱状節理です。
80万年ほど前に鳥甲山が噴火をした時に流れ出た溶岩が創り上げた自然の造形で、
ロッククライミングの聖地です。
1枚の柱の幅は150㎝もあり、冬の間雪崩や土砂崩れで柱が欠けてガラガラと轟音と
ともに落ちてきます。その石を積み上げて棚田を作り、食べたかった憧れの白いコメを
栽培するようになりました。
掘れば掘るほど石ころだらけのこの秋山で、念願のコメが収穫されるようになり、
訪ねてくれる観光客にも美味しいコメを食べていただきたいです。
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こうしたクマの敷物を持つ家が今は何軒あるでしょうか。
昔は狩猟が盛んで、クマを主に捕る猟師が生業にしていた職業です。
クマの敷物のある家はかなりの資産家、というように言われていて、
クマがいかに高い値段で取引されていたかが分かります。
現在は猟師が鉄砲を持って山に入れる期間が決まっていて、
1シーズンに捕る頭数も決められているため、この仕事を生業に
するには生活が成り立たなくなり、殆どは副業にしているといいます。
クマの胆嚢を乾燥させたもので、特に胆汁を絞らずそのまま乾燥させたものが
高値の生薬として取引されます。
漢方薬には欠かせない原料となる物で、納得がいく万能薬です。
クマの解体前にこの胆嚢を取り出し、乾燥させてから猟師で均等に分配します。
その為に秤とこの板が必要なんです。均等になるように板に挟んで平らにします。
それから秤にかけて、1グラムの違いもないように均一に分けるんです。
集落の中で人の見ている前で解体します。マタギのおきてです。
それだけ熊捕りは意味があったんですが、現在ではクマの肉も
ジビエ料理として出回るだけになっています。