君とKiMiTo 日本茶・和紅茶専門店

                      深蒸し茶に関して

深蒸し茶の茶葉
静岡県富士山
お茶と言えば、まず中国、インドを思いつくでしょう。
​世界中40か国以上は茶を栽培する中、中国やインドの茶産量は世界全体の65%を占めています。
​日本では主に緑茶を製造されていて、深蒸し茶はその中の7割以上です。
​日本緑茶は中国の釜炒り製法と違って、独特な蒸し製法を用います。生産量は世界の緑茶の 4.3%しかなく、9 割以上は国内で消費されています。
​総じて世界中で幻の存在と言っていいでしょう。

​日本茶は中国大陸から伝来したと考えられています。
​唐の「煎茶法」、宋の「点茶法」、明の「淹茶法」など三度分けて中国から喫茶文化が伝来し、現在日本の製茶法も宋代から伝来と言われています。
​近代になると中国では全て釜炒り製法に変わりましたが、日本では蒸し製法の伝統を守りながら、深蒸し製法など更に独自の技術を模索してきました。

​​深蒸し茶の発祥地は静岡県の牧之原と言われています。
​牧之原は相模湾を面して、日照時間が長く、気候温暖で、日本最大の茶産地です。地元の茶師たちが長年の研究を重ね、茶葉の特性を生かした深蒸し製法が誕生しました。
​一般の煎茶は発酵させないため、30-40 秒の蒸し時間ですが、深蒸し茶は倍の 60~90 秒を蒸します。
​長く蒸した後は茶葉が柔らかく細かくなりますが、茶葉の成分が最大限浸出できる為、緑色の湯色とコクある味が深蒸し茶の最大の特徴です。
​近年深蒸し茶の健康と長寿への効果は注目されています。
​特に 2011 年テレビ番組で取り上げられ、深蒸し茶を普段から飲んでいる静岡県民の健康寿命は全国一位だった事が話題になりました。