北海道あしょろ町SHOP

北海道エゾシカの革を使用した手作りの革細工

革作家としての活動
私は地域おこし協力隊として、北海道でエゾシカの皮の活用に取り組んでいます。地元のハンターから直接引き取った皮は、一枚ずつ丁寧にキュアリングし、伝統的なタンニン鞣しで自然の風合いを活かした革に仕上げます。そこから、革包丁や手縫い針を使って、バッグや財布などの革細工を手作業で制作しています。
エゾシカの皮の活用を始めたきっかけは、移住先で地元のハンターから「ほとんどのエゾシカの皮が廃棄されている」という話を聞いたことです。もったいないという想いから始めた活動ですが、しなやかでやさしい触り心地に魅了され、今ではその魅力を広めることが私の使命となりました。
自然の風合いと鹿革ならではの特徴を生かし、シンプルで使い心地の良いデザインを心がけ、一つひとつ丁寧に仕立てています。廃棄を減らし、命を大切にすること、そして地域の魅力をより多くの方に伝えることを目指して、この活動を続けています。


素材としての魅力
エゾシカの革は、細かく絡み合った繊維構造により、優れた耐久性と柔軟性を持ち、引き裂きや摩耗に強い特徴があります。軽量でありながらもしっかりとした強度を兼ね備えており、使い込むほどに風合いが増していきます。また、天然のタンニン鞣しで仕上げられたエゾシカの革は、自然なシボ(模様)が美しく、その独特の風合いが魅力です。
北海道には約73万頭のエゾシカが生息しており、そのうち毎年15万頭が捕獲されています。しかし、皮革として活用されるのはわずかで、残りの皮は廃棄されてしまっています。
私は、この貴重な資源を無駄にせず、環境への配慮を重視したエシカルな方法で、エゾシカの皮を有効活用することを目指して活動しています。持続可能な社会を実現するため、廃棄される皮を製品として再生し、新たな価値を生み出すことを目標に取り組んでいます。



​ニソロニタイについて
ニソロニタイの作品制作は、ハンターから直接エゾシカの皮を引き取ることところから始まります。
引き取った皮は丁寧に一枚ずつキュアリングし、伝統的なタンニン鞣しで自然の風合いを生かした革へ生まれ変わらせ、革包丁と手縫い針を使いハンドメイドで制作しています。しなやかでやわらかなエゾシカの革は肌なじみが良く、バッグや財布など直接肌に触れるモノの素材としてとても適しています。シンプルで使い心地の良いモノが好きで作っていますが、オーダー制作も行いますので気軽に問い合わせしてください。