福祉ネイルとは?
福祉ネイルは、主に高齢者や障害を持っている方に対して行うネイルです。自宅療養中の方や移動が困難でネイルサロンに行くことが難しい方も対象であり、老人ホームや利用者の自宅に訪問してネイルを行います。
福祉ネイルと普通のネイルの違いは?
福祉ネイルは普通のネイルと違い、高齢者などの体を動かすことが難しい方を対象に施術していきます。そのため、対象者に合わせてネイルの目的や場所、時間や施術内容を考えなければなりません。
対象者の違い
福祉ネイルの対象者は、主に高齢者や障害を持っている方になります。歩行が難しい高齢者や脳卒中よるマヒなどで体を動かすことができない方、精神疾患を持っている方が多いです。まれに、震災などの被災者が対象になることもあります。普通のネイルの場合はネイルサロンに来た方を施術しますが、福祉ネイルは、ネイルサロンまで出かけることが困難な方を対象に施術しています。
目的の違い
通常のネイルは、普段から美容意識の高い方や人と接する機会の多い方が爪に色や装飾を施したり、爪のケアをすることを目的としています。福祉ネイルの場合は、単なる美容目的だけでなく、施術中のコミュニケーションなどによって施設でのストレスの発散や心のケアをすることも目的に含まれています。
施術場所・施術時間の違い
通常のネイルはネイルサロンで施術することが多く、幅広いメニューの中からお客様の希望に合わせて施術するので、1~2時間程度の時間がかかります。
福祉ネイルは出張サービスなので施術場所は多岐にわたり、老人ホームやデイサービスなどの介護施設に出向いたり、お客様の自宅を直接訪問することもあります。お客様の障害の度合いや体力を考慮し、施術時間は10~20分程度に留めることが多いです。
施術内容の違い
通常のネイルの場合、主にネイルサロンに来た方にマニキュアやジェルネイルを行います。通常のネイルでは、仕上がりや利用者の希望に沿ったネイルを施す技術が重要視されます。凝ったデザインのネイルを行う場合は長時間同じ姿勢でいなければなりません。
一方、福祉ネイルは、対象となる高齢者の体の状態を見ながら、一人ひとりに合わせた施術を行います。さらに、福祉ネイルでは誤飲を防ぐために小さなパーツは付けないことが多いです。剥がす際に大きな負担がかかるジェルネイルではなく、短時間で行えるシールやマニキュアタイプのネイルを行います。