前職である病院の管理栄養士時代には、頭で栄養を捉えていました。
「食事は、良いバランスで食べるべきだ」とか、「油は、良質な物を適量で抑える」など、善悪を分けるが如くの順位をつけていました。
「食事を純粋に楽しむ」という、もっとも大切な要素を忘れていました。　
　3番目の子供を出産した時に、前職でちょっと疲れていたし、子育てに時間が欲しいこともあり、転職を考えていました。
　農業は、夫が従事しておりましたが、興味のある職種ではありませんでした。勤めも農業なのに、畑を借りる夫が不思議でした。
さて、農業を始めたのは育休中、子供をおんぶして夫の借りている畑に行ってみると、気分がなぜだか良いです。最初の作物は「キュウリ」今から考えれば「ビギナーズラツク」だったのですが…良く育ち、買ってくる物より美味しいのがすぐ分かりました。売るほど出来たので、近くの直売所にも出荷、ハマってしまいました。
　　農業は「食」を創る仕事、携わってみると、カリウムやマグネシウムなどのミネラルの利用、酵素や乳酸菌などの微生物の利用など、良い野菜の育て方には、私の学んだ「管理栄養士」とも通じる部分があり、ご縁を感じてます。
　これから、私にしか出来ない「農業の今」をを伝えて行きたいと思います。