□積丹スピリットのはじまり
強風と豪雪、長く終わりの見えない冬、過疎のすすむ町。
美しい海のブルーと美味しいウニ、断崖の絶景と手つかずの自然が残る積丹半島。
厳しくも美しい積丹を未来へ繋ぐため、地方創生事業としてスタートしたのがはじまりです。


□積丹ジンのはじまり
積丹は海と山がとても近く様々な植生が凝縮されている半島地形が特徴です。
その豊かな自然の中にはジンに使用される植物が沢山あり、中でもジン作りで欠かすことの出来ない植物である
ジュニパーベリーの近縁種が崖沿いに自生していたのです。
私たちのジン作りの最初のスタートは危険が多く採りに行けない場所にある植物や
国定公園内に自生している植物などを自分たちで、畑を耕し育てる事からはじまりました。


□ガーデンのはじまり
長年使われてなかった広大な遊休農地。私達はそこに５頭の馬を放牧しました。
過疎だからこそ残る自然に対し、なるべく環境負荷の少ない方法で開拓したかったからです。
放牧された馬が草を食べると人が入りやすくなります、そして馬が食べた草はたい肥になり地力が向上していくのです。
そうして造られた場所が、私たちのボタニカルガーデンになりました。
今では約５ヘクタールに８０種類ちかくの植物を、農薬や化学肥料を使わずに育てています。


□原料ボタニカルのはじまり
育てた植物は収穫して、お酒の香りづけに使用します。
収穫は私たちが畑の中で一番良いと思う瞬間、その植物ごとに、一番輝く瞬間を切り取っています。
そして、フレッシュな植物をそのままを冷凍保存する方法と、低温熟成乾燥機での乾燥の２つの方法で保存。
そこでもまた、私たちが一番ベストと思われる状態での保存方法を選択する事が出来ます。
その植物がもつ一番良質な香りを引き出すための栽培方法や、植物の中でも特に香りが素晴らしい部位の選択、
香りを引き立てるための処理と保存、そのすべてを実現できるのがFarm Distillery（農場型蒸溜所）です。


□蒸溜のはじまり
積丹ブルー蒸溜所の特色は２つの蒸溜器にあります。
１つは５００リットルの蒸溜が出来るジンの伝統的な銅製蒸溜器。
もう１つは５０リットルの蒸溜ができる日本製の減圧蒸溜器です。
銅製蒸溜器ではロンドンドライジンに則り、ジンに使われる伝統的な７種類のボタニカルに
積丹産ボタニカルをプラスした、正統派ドライジンを蒸溜しています。
私たちはそれを「積丹ドライジン」と名付けました。
もう１つの減圧蒸溜器は低い沸点で植物を蒸溜出来るのが特徴です。
その減圧蒸溜器では、１つの植物だけを蒸溜したシングルボタニカルスピリッツを造っています。
蒸溜温度の調整が出来る減圧蒸溜器では、植物ごとに最良な温度で蒸留酒を造る事が出来るのです。
そして「積丹ドライジン」をベースに、１つ１つ蒸溜した単品ボタニカルスピリッツをブレンドで配合して造られた、ブレンデッド・ジンが、私たちの積丹ジン「火の帆〜ほのほ〜」です。


□未来へのはじまり
地方創生事業からスタートした私たちの物語は、積丹を想う人々とともに
私達のジンだけではなく、積丹の人々と自然が共生する未来を目指しています。

・
・
・