アオイトリ

アオイトリについて

” アオイトリ ” ショップ 開店に寄せて

                                                        2023年 1月吉日

三十数年前のある日、私はガンという病を得て、失意の底に沈んでいました。
上顎という顔面にメスが入り、転移の恐れとともに、人と顔を向き合うことに、
ためらいの日々を過ごしていました。

治療後、養生に取り組んでいた私は、娘がバレエを習っていたお陰で、母の会の役を引き受けることになりました。舞台を一緒に作り上げるという百数十人の親子の思いを込めて、裁断から縫製まで、皆一丸となって、始めてチュチュを作り、舞台に上げたのが昨日の事のようです。先生が、よく信じて下さいました。

元気を取り戻した私は、今度は何か作ってみたいと思い、粘土工芸の教室に通い始めました。
そんな私は、友人とある展覧会で見た” 野の花 ”を見て、一瞬にして感動の境地に落ち入りました。
風でゆらゆら動いているのです。
その薄ーい花弁一枚一枚に、今まで習った粘土の花とは違う世界が広がっていました。
それが福富由美子先生との出会いでした。

それから二十数年・・・。
片道車で一時間はかかる福富先生のところに、ほぼ毎週、よく通いました。
福富先生は、半立体粘土画を創始され、フランスでも個展を開き好評を得て、場所を変え他都市でも再度展覧会を開くほどでした。
粘土であれも作れるこれも作れるとトライされ、福岡市美術館では、一週間に渡り、粘土画、花、人形などを展示しました。今も国内の美術展覧会に毎年出品されています。
魅力に溢れた先生であり、仲間たちです。

バレエの仲間、粘土の仲間たちと、事(コト)を成して行きながら、私は病から心身ともに立ち直れました。

世界は今、コロナという脅威にさらされ人類は生きています。
三十数年前、出始めたばかりの大きな携帯電話を使って、病院から我が家の様子をを知ることが出来たあの日から、今や携帯電話は軽くてより便利になり、インターネットなるもので買い物をし、世界中の人々と一瞬にして連絡が取れます。
生きている間にこの様なネット世界が訪れるとは、思ってもみませんでした。
コロナ禍中だからと、籠ってばかりはおられません。
人生は一度きりです。

青い鳥は、遠くにいるのではなく、すぐ身近で羽ばたいてくれています。
この小さな粘土のひとかけらが・・・また何げない布切れたちが、
皆さんに一片の笑顔や、希望や、安らぎを感じていただけたら、・・・と、思い、
作品を見て頂き、販売することにしました。
趣味好きな平凡な友人有志で起こしたショップです。
勇気を出してネットショップに挑戦させていただきました。

新商品は、制作完了都度アップするつもりでございますので、ちらちら見物にいらしていただけたら幸いです。在庫が無くてもどうしても欲しいと思われるのが有れば、メールでご相談ください。
ご要望を叶えられるべき要望があれば、できるだけ努力して見ます。

ただ、手作りですので、針運びや、既存の技術など、お気にいらない点が多々あると思いますが、その点はご了承の上お買い上げください。なるべくご理解いただけるように画像も大きく見えて、説明文も詳しく書き入れましたので、よろしくご了承いただければ幸いです。

また、全て手作りの品なので、お手元に届くまでお時間がかかることが有り得ることを、ご承知おき下さい。

共に楽しい時を共有していきましょう。

ショップオープンに、気軽にに応じてくださった尊敬する福富先生と、我が親友Hさんには、心より感謝いたします。


                     ”アオイトリ " 代表事業者  Lee Becki(李 白熙)