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赤ちゃんのなきごえに対する苦手意識がたった一言で改善・・・視点ずらしのポイント
昨日保護者の方から面白い話をうかがって思わず納得してしまった話があります。
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◯お子さんについて
小4男の子。強度自閉スペクトラム症。エコラリア有。
コミュニケーションの基本はオウム返し。
◯状況
赤ちゃんの泣き声を聞くとその場にいられなくなるほど苦手。
耳をふさいだりしても耐えられずその場からダッシュで離れてしまうほどだった。
◯心理士さんのアドバイス
赤ちゃんが泣いたらご褒美
◯結果
赤ちゃんの泣き声を聞いてもその場にいられるようになった。
↑↑
通常だとつい「赤ちゃんの泣き声に我慢できたらご褒美」とかにしてしまいがちところを
泣いたらご褒美にすることで赤ちゃんの泣き声のイメージを変えたようです。
「泣いたらうるさい」が「泣いたらご褒美」に変わったようです。
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こういう視点のずらし方もあるのかと思わず納得しました。
ASDの子は基本的に一度持ったイメージを覆すことが難しく、
それこそ回数を重ねていこうにも苦手意識が先行してしまいチャレンジそのものができないことが多いです。
通常ならイメージを払しょくするためにあれこれ手を尽くすのだと思いますが、
これはまさに逆転の発想ですね。
こだわりはそう簡単には減らないことを理解しているからこその、心理師さんの
アドバイスだったのではないでしょうか。
さて、今回のポイントは
「苦手なことでも耐えたり頑張るといいことがある」という視点を「苦手なことがあるといいことがある」
というように視点をずらした点です。
これを勉強に置き換えるなら「宿題が出されたらご褒美」「漢字テストがあったらご褒美」
のようになります。
人混みが苦手ならば
「3人とすれ違ったらおやつ」のようなこともできるかもしれません。
いずれにしてもこのような視点ずらしが有効なことがあるのでぜひ取り入れてみてくださいね。