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「小学生のときに漢字が書けないとずっと書けないままなのか」ADHDの子の成長が示してくれた証

こんにちは。近畿・東海地方にお住いの方は台風は大丈夫でしょうか?
テレビでも猛威を振るっている様子が確認でき、一部の地域では8月分の雨がたった6時間で降ったとか。

どうぞ気を付けてお過ごしくださいね。

さて、本日のテーマは「小学生のときに漢字が書けないとずっと書けないままなのか」
ということについて、実際の成長事例をもとにご紹介します。

ADHDのお子さんで漢字が心配な方は特に要チェックです。

昨日、ADHD傾向にある中学3年生のお子さんの勉強を教えていました。
そのついでに「学校の作文をちょっと進めたい」ということで少し作文指導をしたのです。

すると自ら漢字を使用し、しかもきれいな字を書く。
通常の学習指導ではどうしても知識の吸収になってしまうため、なかなか自分の意見を
原稿用紙などに書く機会は少なかったのです。

それが今、目の前には見違えるほどにきれいに書いている子どもがいる。
そして作文を書いている最中に「さくげんってどうやって書くんでしたっけ?」との質問も。
あまりの成長に感動を隠し切れませんでした。

この生徒は僕が小学3年生から見ているお子さんで、それこそ当時は書くことさえままならず
ノートをビリビリに破いてしまったこともあるお子さんでした。

学校の宿題にとりかかるときは一人では何もできず、
まずは「書く」というところに専念してきました。

今でこそ書字課題や書字障害という言葉は聞かれるようになりましたが、
これは
字が書けない=書字障害
というふうに見られているところがあって、当時もそのジレンマがありました。

「書字障害もあるかもしれないな。」

そう考えることはありましたが、それでも書かせ続けたのには理由がありました。

なぜなら、衝動性を理由とした書字困難は大きくなるにつれて少しずつ良くなっていくケースを
これまでも見ているからです。

中には
「無理して書かなくたっていい。他の手段を与えることがその子にためになる」と言われることもあるかもしれません。


僕もこのことを理解していなかったら、もしかしたら同じことを言っていたかもしれません。


でも、今こうして目の前で自分の想いを形にして書き記していく姿を見ると
やっぱり「書く機会を奪わなくてよかった」と感じるのです。

もちろん、本質的に書字障害を抱えているお子さんもいらっしゃいますから、誰にでも同じことが
言えるわけではありません。

ただ、小学生のときに書けなかったとしても(仮にいくらテストの点数が悪かろうと)
みんなが将来もそのままであるとは言えません。

他の手段に切り替える前に、お子さんの今できることが何か、確認してみませんか?

ご相談はお気軽にどうぞ。
https://kouyusya.com/contact/

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