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「そろそろ問題解けないことが悔しくなってきた」勉強をあきらめていた生徒の奮闘
こんにちは。
東京は雨が降ったりやんだりでつかみどころのない天気です。
台風が近づいていますね。東海から近畿を直撃する予報です。お住いの方は
どうぞ気を付けてお過ごしください。
さて、夏期講習もいよいよラストスパートです。
その中である生徒がこんなことを言いました。
「最近問題を解けないことが悔しくなってきた」
この一言は僕にとって大きな意味のある言葉でした。
発達個性のある子たちはまず勉強をあきらめてしまっているところがあります。
だから解けるとか解けないということが身をもって分からないんですね。
分からないことが当たり前なので、与えられる作業を繰り返すだけ。
身につくような作業になっているかというとそうでないことが多くあります。
だから結果的に身についていないのです。
これは誰にでも当てはまることですが、根っこが諦めからだとそもそもこうしたチャレンジ意欲を回復するまでに
時間がかかることがあります。
この生徒もそうでした。
そもそも考えるという過程が抜けていたために、考えるより先に「分からない」が出てくるのです。
そのため周りからは答えを待ってるだけのように見えてしまうんですね。
まずは「今、自分が何をすべきか」を自分なりに考えていくことは重要です。
そして重要なのは出した答えを否定しない。
よくあるケースとして
子どもに「今何したらいいと思う?」という問いをして
期待した答えが返ってこなかったときに「そうじゃないでしょ。」と言ってしまうことはあると思います。
これではせっかく自分で考えてみた努力も水の泡です。
考えることが重要なら、考えたことに重きを置くのです。
そうするとそのあとに「そう考えたのね。」が自然と言葉となって出てきます。
子どもの出した答えは明らかに適当なときと、筋道立てて考えたときとあります。
特に後者の筋道立てて考えたときは否定されたくないものです。
だからこそ、仮に出した答えが期待通りでなかった場合は「そう考えたのね。しっかり考えて出したので立派だよ。」と伝え、
本当はどうしたら良いかを伝えるようにしています。
自分で出した答えを否定されない。
それがあると今回のこのように「そろそろ問題解けないことが悔しくなってきた」となるかもしれません。
子どもの答えを否定せず、受け止めるところからスタートしてみてください。