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1がダメだと全部だめ・・・納得できずに他のできていることに目を向けられない子の特徴

こんにちは。
発達個性育成講師の水野です。

テストで60点をとってきたとき「40点もダメだった!最悪だ!」「60点取れた!ひとまず今回はよくできたほうだ」「60点取れた!今回はまあまあかな。」
など、子どもによって反応は異なります。
「40点もダメだった!最悪だ!」と考える子はそのことに納得できず、しばしば完璧主義と言われることがあります。

今回はなぜそのような考え方になるのか、そうならないためにはどうしたら良いのか
をご紹介します

・「40点もダメだった!最悪だ!」と考える子たち
60点というテストは子どもによってはよくできたテストの点数であり、比較的頑張ったほうであるとも言えます。
特に、前回まで30点だったとしてそれが30点もアップしたとなればなおさらですよね。
ところがこの点数アップを喜ぶどころか「最悪!もうやらない!」となってしまう子がいます。

・なぜ60点に納得できないのか
まずそもそもの自分の期待値が高かったということが考えられます。例えば「全部埋めたから完ぺき(100点)だ」と、テストに対して
自分に万が一のことがあることを想定していません。本来は書き間違いやつづりのミスなどで減点されることはありますし、どんなに頑張ったって学校生活のすべてのテストで100点ということはほぼあり得ません。

ところがこうしたミスがあったときに過剰に反応してしまうのです。

・過剰に反応してしまうのは感情の揺らぎが関係している?
テストは点数となって直に自分のミスを指摘されます。こだわり特性がある子の中にはこうしたミスへの指摘にとても弱い子たちがいます。
実際はどうかは本人によるところもありますが、こうした感情の揺らぎへ対処できないために過剰に反応してしてしまうと考えています。

*生後の発達期にはシナプスの刈込ということが脳で行われるのですが、このシナプスの刈込が十分に行われないことがあります。
すると必要以上に情報をキャッチしてしまうことになります。

テストの点数は命を脅かす危機ではないものの、こうした反応がホルモンバランスを崩して必要以上に過剰反応してしまうことがあります。

・ミスは指摘しないほうが良い?
こうしたこともあって小学低学年、特に1年生から3年生のうちはミスをミスとして指摘することはあまりしません。特に間違っている問題に対してチェックをつけることはやらないようにしています。
でも、間違いは間違いですから少しでも適切な解答に近づく方法を身につけてほしいですよね。

・3つ認めて1つ直す。次につながるミスの指摘の仕方
ミスを指摘するためには3つ、まずできていることを伝えています。子どもによっては5つ以上伝え、そのうえでミスを修正するようにしています。
ただしこのときもペケをつけることはりません。直した回答に対してまるをつけるようにしています。
例えばですが
「分かる、よくわかる。計算もよくできているしきっとちょっと見逃しちゃったんだね。できているところはとても大切。だから、最後に1つだけ直せたらそれだって立派なことだから、ここだけ直してみようか。」
というように声をかけます。

このような場面であっても「でも」は最小限にとどめるのが良いのです。


・考え方を変えることはできないの?
なぜ、このような声掛けをしているかというと最終的には自分で「ミスを受け入れる」ということができるようになるためです。
ミスを受け入れられないまま大きくなるといざというときにすべてから逃げるようになってしまうかもしれません。
大きくなってから指摘されると一層間違った逃げ方を身につけてしまいます。
小さいころから失敗しても大丈夫!と自信をつけておくことは大きくなってからの自分の受け入れにつながります。
そのためには小学生のうちからミスを少しでも受け入れられるようになっておくことが大切なのです。

勉強はこうした自分を受け入れる練習の場でもあります。良ければ個別相談をお申し込みください。
https://kouyusya.com/contact/

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