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折れ線グラフが書けない!こだわりがある子は視点の交差点を見つけづらい??

気温の変化や値動きを見るときに便利なのが折れ線グラフ。

この折れ線グラフを書けない子がときどきいます。
実は折れ線グラフを書くためにはタテとヨコの交差点を見つけなければなりません。
この交差点を正確に結ぶためには視点の移動と空間認識の仕方が大事です。

この2つが苦手だと正確に点を打てなかったりずれてしまうことがあります。

・数直線と空間認識
グラフを書くためには2点を見つけて、点と点をつなげる必要があります。
あらかじめ示された点であっても書くのが苦手なのに、自分で点を打たなければならないとなると
さらにハードルが高くなります

また、縦軸と横軸の交差点を空間のイメージとして作らなくてはなりません。
空間認識が苦手だと線の位置関係を把握しづらいため、数値がずれてしまったり軸からずれてしまうことがあります

・まずは点を打つ練習から
このようなタイプは基本的に「ずれている、正確に数えられない」と判断されてしまいますが、目盛りを数えるのは
できている場合もあります。

そのため「なんで分からないのか分からない」「はじめから数えなおし!」といったことをつい言ってしまうかもしれませんが、
実際の課題は空間認識の中にあります。

そして正確に点を打つためには
横軸、縦軸のそれぞれを1つずつ分けて数えていく練習から始めます。


・線をイメージさせる
まずは該当する横線、縦線それぞれに線分のイメージをつくるところから始めます。
本来この交差点のイメージを持つことで私たちはグラフに点を打つことができるのですが、彼らはこの
線分のイメージを持つことが難しいのです。

「23℃位置を見つけたら、そこから横線を引いてみます。目をつぶって横線を作ってみてください。」
など、声をかけることもあります。

・慣れるまでは補助線をひくところから
はじめのうちは線分をイメージとしてもっておくことが難しいため、正確に交差点を結ぶことも難しいことが良くあります。
そのためはじめのうちは「タテ」をみつけたらタテに伸びる補助線を、「ヨコ」をみつけたらヨコに伸びる補助線をひいてあげ、
交差点をみつけやすくしてあげます。

交差点のイメージを持つことができてきたら実際に補助線なしで交差点を結んでみます。

一番重要なのはどのようなところにつまづいているかを理解してあげることですから、
苦手だなと感じたらぜひ「このようなつまずき方もあるんだ」と、思い出してみてください。

補足ですが空間認識の苦手さは漢字にも影響します。
それについてはまた改めて。

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