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算数とワーキングメモリ


ワーキングメモリが弱いと一般的に

・集中力が続かない
・作業量の多さに対処できない
・一度に保持できる情報量が少なくなる


などが起こると言われています。

これを算数に置き換えると

(低学年)
・繰り上がり、繰り下がりが苦手

(中学年)
・2ケタを超える掛け算、割り算が苦手

(高学年〜)
・公式に代入することが苦手
・複数の式で作られた計算が苦手

↑このへんは誤差があると思いますがご了承ください。

重要なのは、ワーキングメモリの嘉多だけで見るなら複雑な処理は苦手でも、要所要所の解き方を身につけられる可能性はあるということ。


例えば
1次方程式で途中式を書いてるときに

・移行
・計算
・記号の反転?転換(厳密には違うけれど)

などがあるけれど、
いっぺんにやるのは無理でも移行なら理解できている、ということがあります。

特に記号の反転(+⇔−、×⇔÷)は難関。

とはいえここに理解が0ではなく1の理解がある、というふうに言うことができます。

補足ですがADHDの傾向を踏まえると
そもそも保持しておくというやり方が分からない

ということがあります。
だからワーキングメモリが自然と下がる。
というように理解しています。

でないと何も覚えられない子として見られてしまうので。

だから身につけるべきは

『多少でも保持しようとする力』
『手順どおりに進める力・模倣力』

であって、少なくとも山ほど宿題を課されたところでできるようになる可能性は少ないかと思います。

生徒にワーキングメモリが弱く出会った頃は
足し算引き算さえまともにできない子がいました。小学5年生のときに出会って、

指を折って数えることもままならず、
100からくだって数えることもままならず、
13+9のような足し算はおろか、5+8さえままならなかった子です。

それが1年経って今では

指を使ってはいるものの2桁のある足し算は正確に素早くできるようになり、
同じく引き算もできるようになり、割り算や分数にまでチャレンジするようになりました。

本当に素晴らしい成長を見せてくれています。



余談ですが、これはまた別の生徒の話で

『僕は3回以上教えてもらえれば分かるみたいなんです。』と気づいた生徒がいました。

3回以上教えるから何度でもチャレンジしてごらん、と答えたところ

とても嬉しそうに勉強をしていました☺️

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