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メールマガジン バックナンバー
*ご相談「息子のこだわり特性が分からずどう接したらいいか分かりません」
こんにちは。
発達個性育成講師の水野です。
九州、中でも大分や福岡にお住いの方は無事に過ごされてますでしょうか?
どうぞ安全に、そして命に別条なく過ごされることをお祈りいたします。
さて、本日のメルマガはこだわりについてです。
検査を受けてみたはいいもののどう接したらいいのか分からない
本やネット上の情報を参考にしたけど参考にならない。
こうしたお悩みありませんか?
今回は実際にいただいたお悩みに
お答えします。
・「息子の特性が分からずどう接したらいいか分かりません」
今回はこだわりに限定し、こだわり特性を理解するためのポイントをいくつか
ご紹介します。
ひとくちにこだわりと言っても、そのこだわりは
言葉に対することだわりや記憶へのこだわり、味覚や嗅覚、習慣へのこだわりなど様々です。
「体験」「習慣」「知識」それぞれにこだわりがありますので、どんなところにこだわっているかを確認してください。
こだわりの傾向としてはいくつかの特徴があり、そのこだわりは下記の流れで発展していくと考えられます。
1.整理され、規則的である物・動き・習慣
2.体験した出来事・記憶
3.誰かの言葉
こだわるというと意識的にこだわることを想像するかもしれませんが、
これは
本人の意図とは別に、欲求やそのときに受けた衝撃の強さによって強く印象に残っている物・コト・言葉
が強く記憶される。
そしてその強い印象を自力ではなかなかコントロールできず、
常同行動や
ある言葉への強い執着としてあらわれる。
ASDのお子さんとかかわっていると
「先週と同じ服」とか
「先生が2か月前に○○と言っていたことがまだ気になっている」など、
なぜそんなことを覚えているのかと驚くことが多々あります。
そしてそれが本人の中に
印象として強く残ったからであって
本人の興味関心とはやや異なる場合も多くあります。
だから、こだわりを理解しようと思ったらまずは
1つに限定せず
「いろんなところに対してひっかかりを持つ可能性がある」というように理解しておくことが大切です。
IQが高くて抽象思考(知識などを使った会話)が得意な場合には言葉に注意が必要です。
1つのボタンの掛け違えが、なぜか怒りを爆発させるきっかけとなることがあります。
以前はアスペルガーとして理解されていた症状が、自閉スペクトラムに組み込まれたのにはこうした
こだわり特性の1つとして理解できるようになったからかもしれません。
こちらの「アスペルガー傾向にあるお子さんへの対応」については明日また
お伝えしますね。
本日はこだわりの理解の仕方についてまとめさせていただきました。
お子さんの個性について聞いてみたことがありましたら、
こちらからお気軽にご質問ください。
https://kouyusya.com/contact/