プラタナス学習塾・家庭教師

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

落ち着きがない子の判断力を育てるには

こんにちは。

発達個性を伸ばす専門講師の水野です。

落ち着きがない子は

とにかく直感的に、衝動的に問題を解こうとします。
宿題に限らず、答えを早々に求める傾向にあるため

プロセスを意識することが苦手です。

あとあと

「途中式を振り返ってみようね」と言っても

「もう終わってるからいいじゃん!」となるのが特徴的です。

ただ、これでは
どんなに一生けん命宿題を終わらせても問題を解いても

間違いだけを積み重ねてしまうことになります。

落ち着きがない子にはとにかく

途中過程

を意識させることが大切です。


・途中過程とは
途中過程とは
算数なら問題を解くまでの途中式のことであり、
例えば
・公式に当てはめる
・逆数にする
・約分する

などこうした操作をしっかり意識する練習です。

また、


国語では
・文章を読んで判断する
・□の数を数えてからあてはめる
・見て・覚えて・思い出しながら書く

などがあります。

落ち着きがない子は結論に至るまでが早いのですが、
その結論が比較的シンプルで

しかも必要な情報をつなぎ合わせていない

ことがよくあります。

だから判断も極端になってしまうんですね。

じっくり考えるのが苦手なのです。

直観的・瞬間的な判断がまったくダメということではありません。

ただ、こうした判断をするためには

日々、多岐にわたる分野でたくさんの情報に接している必要があります。
そうでないと判断軸が短絡的になってしまうからです。

誰かの言葉がそのまま判断軸になって自分の行動を決めてしまいやすいため、

そうならないためにも本や図鑑など、一般教養となるような判断軸が必要です。

さて、途中過程を考えるうえでは

1つ1つを言葉にし
「今、何をしているか」を言葉にし

プロセスに着目させることが重要になってきます。

これは

根気を求められることであり、
しばしば忍耐強さを求められるため

彼らは途中で投げ出したくなります。

何より脳のエネルギーを大量に消費しますからね。

分かり切っていることを言葉にするのはとくに苦手なようです。

しかしそれが難しいからといって

途中過程を無視していると

小学5年生あたりから問題が複雑になった時に

さらに間違えてしまうことが多くなります。

ワーキングメモリが低いとこの途中過程を
意識しておくことが難しくなります。

この場合、一層途中過程を記録しておく力が
必要になります。

とはいえ不慣れな子に

「しっかり途中式を書くこと!」

といってもそれは難しいです。

なぜなら

思考を言葉にしきれず、感情としてはわずらわしい。

こうしたジレンマが働くからです。

だからこそ

教える人が代弁したり、
気づいたことを1つずつ言葉にしてもらったり、
スモールステップに分けて解答を導いたり

することで、着実な力が身につくのです。

判断とは
じっくり考えたうえで行われる選択です。

このじっくり考える力を育てることで
より正確に判断できるようになります。

ぜひ参考にしてくださいね。
https://kouyusya.com/contact/

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する