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なぜ、WISCの検査結果を【参考】として理解する必要があるのか〜検査結果を絶対視してはいけない理由〜

WISCは現在幅広く利用されていて、受けるお子さんも多くなってきた知能検査の1つです。

「WISCの検査結果を見るには勇気がいる」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

WISCなどの検査結果は絶対ではありません。

というより絶対視してはいけない理由がありますので、
今回はそのことについてまとめました。

・WISCとは
WISCは子どもの知能を測定し、苦手なことと得意なことを見つけるための検査です
現在はWISCⅤが最新ですが、日本ではWISCⅣが広く利用されています。

・WISCで分かること
WISCでは「言語理解・処理速度・ワーキングメモリ・知覚推理」の4つの指標を用いて子どもの考え方の傾向を測定します。

(言語理解)
・どのくらいの語いを身につけているか
・言葉の理解度はどのくらいか

(処理速度)
・どのくらいの速さで考えることができるか
・順番に、正確に考えることはできるか

(ワーキングメモリ)
・1度に覚えていられる作業量はどのくらいか

(知覚推理)
・見えない情報を読み取ることができるか
・文脈を推測して読むことができるか

これらを指標として測定するのがWISCです。
*この4つにはそれぞれ下位検査指標があります。

これらを総合して示される数値が
FSIQ(総合知能指数)です。

これらがWISCを実施することで分かります。

・検査結果を絶対視してはいけない理由

WISCに限らず心理検査や知能検査は、

それまでの環境やそのときの状況によって左右されます。

だから多少前後するのが当たり前なのです。

例えばですが

「間違ってはいけない」と信じて検査にのぞんだ子と
「やれるだけやってみよう」と信じて検査にのぞんだ子

では

それだけでも検査結果に差が表れます。

そこに「恐れ」があるからです。

もちろん検査実施者はこうした心理的・環境的誤差が
少なくなるよう配慮して検査を実施します。

それでも誤差が生まれてしまうので

【信頼区間】

という幅が検査結果には記されているのです。

知能検査はそれぞれ独立しているように見えるけれど、
実は相互関連的に解釈しています。


だから検査結果を見ていて

「数値としては89だけど、他の結果と比較したときにちょっとひっかかることがある」

というのは検査実施者の判断でも起こりうることです。

実際、公認心理師とアセスメント分析をしているとこのように話しているときがあります。

・知能は伸びる可能性がある?

こうした理由があるので、
僕たちはお子さんの知能について検査結果を絶対視できないんですね。

最終的にはどこまで伸びて、どこが苦手でというのは
断定できないからです。

参考資料としてとらえてほしいのはそうした理由によります。


関わっていくうちに

「もうちょっと伸びるかも。」
「検査を受けたときは無理してたかな?」

と感じるときがあります。

検査結果にとらわれて、諦めてしまっていませんか?

検査結果をもとに見通しを立てられればお子さんの可能性もまだ広がります。

検査結果をもらったけどどう使ったらいいのか分からない、

ということがあればご相談ください。

どのような長所があるか、この機会に見つけてみてください。
https://kouyusya.com/contact/

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