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3分で読む「レジリエンス」〜ハーバード・ビジネス・レビューで紹介している、レジリエンスを鍛える方法〜

レジリエンスとは、複雑な変化への適応能力です。
周囲の環境や仕事の内容、生き方は

多様になるにつれて複雑化していきます。

その中でもたくましく生きていく力を育てるレジリエンス。

ハーバードビジネスレビューから出版された
「レジリエンス」を、子どもにあてはめて
3分の内容にまとめました。
(レジリエンス)

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レジリエンスはしばしば

逆境に負けない力、
つまり大きな困難に立ち向かう力であり、大きな困難から立ち直る力 

と誤解されますが

「レジリエンス =複雑な変化への適応能力」です。

困難に大小はなく、その本人が困難と感じていれば困難です。


・学校に行けない
・友達関係がうまくいかない
・一人で勉強ができない

など、子どもだとこのような困難がありますね。

このような困難についてまずは次のような理解が大事です、

【成功と失敗を決められるのは他の誰でもない、あなただけである】(p.130)

多くの場合、
これらの失敗は周りとの比較の中で生まれるからです。
ですから周囲との比較評価は慎重でなければなりません。


ただ、周りの評価なしには適切に自分を見つめることができません。


時には他者から厳しい意見をかけられることもあるでしょう。

このとき周りからの意見を「自分をおとしめるもの」としてではなく、自分を正しく受け入れる1つの参考として

受け止めることが大事です。

本の中では
「厳しいフィードバックを正しく伝えることより、その中から真実を見いだせるようになること」

が重要と、述べています。


どれだけ穏やかに伝えようと批判は心理的安全が脅かされるので、

【言い方が問題ではなくその中から真実を見つける方が重要だ】

と述べています。


真実を受け止めるには次の4つの流れで受け止めることができるとし、その4つをCUREと称して紹介されています。


①落ち着く(Collect yourself)
 深呼吸をして落ち着きます

②理解する(Understand)
 自分と切り離して考えます

③回復する(Recover)
 正しく理解するための時間をもちます

④関与する(Engage)
 自分が言われたことを分析し、言われた言葉に真実が含まれて
 いるかどうかを確認します

子どもにとってクラスメイトから言われた言葉や
学校の先生に言われた言葉が

必要以上にオーバーにわっている可能性があります。

「CURE」のうち特に④Engageは、子どもが幼ければ幼いほど難しいことです。

出来事やセリフをヒアリングし分析することは

自分を適切に見つめる訓練にもなります。


そのためはじめは大人が代弁してあげることもあるかもしれません。

特にネガティブ思考におちいりやすい場合は、
ポジティブな側面を言葉にすることが難しい場合があります。

すべてをポジティブに解釈する必要はありませんが、
状況を客観的に評価するためにはこうした

分析が欠かせません。

レジリエンスのカギとなる3つの要素として次の3つが挙げられています。

①感情的知性
自分の感情を理解し、調整する力

②自分を偽らないこと
「自分はどういう人間であるか」という意識と外部への表現方法が一致していること

③敏捷性
障がいや妨害に対峙し、素早くチャンスに転換する力

これらの自己認識スキルを高め、成功させるためには

イ)自己認識を誰かが認識し、共有される必要があり
ロ)人間関係をはぐくみ、肯定的な環境を形成することが重要

そして、誰かがこの成功にコミットしなければなりません。

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思春期になると②がちょうど壁になるかもしれません。
ただ、その多くは自己理解と周囲とのギャップというより

「そうでありたい自分」を表現できずにいることにあるかも
しれません。

いずれであっても

「自分はどうありたいか。」については共有できることが
望ましいですね。

また、お子さんの改善点を伝えるためには長所の理解も必要です。

どのような長所があるか、この機会に見つけてみてください。
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