mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
目と手の協応とは何か?視点が定まらないと勉強につまづきやすくなる?
文字が上手に書けない
曲がって書いてしまう
書いた文字の上にさらに重ねて文字を書いてしまう
お子さんが勉強で困っていることの中にはこうした文字に対するトラブルがあることがあります。
「字が上手に書けないのは練習不足だから」
そう考えてたくさん練習させても
効果がないときがあります。
それは
目の動きが安定していないから。
今回は目と手の協応についてご紹介します。
◇目と手の協応とは
普段、ものを書いたり道具を扱うときには
目でその位置を確認しながら
書いたり切ったり折ったりします。
そうでないと
紙を切るときに曲がった方向に切ってしまったり
料理でも手元を見てないと危ないですよね。
このように作業するとき、目で位置を把握したり手の動きを確認しながら実際に作業することを
目と手の協応と言います。
◇目の動きが安定していないとどうなるか?
目の動きが安定していないと日常生活のいたるところでトラブルに遭遇します。
勉強では文字を安定して書けません。
片付けでは1つの片付けに集中できません。
ランドセルの開け閉めでも、見ながらやればできるのに
見ないで閉めようとするからイラついてバンバンしたりすることもあるかもしれません。
(手元を見るようにうながしてもイライラするのですが)
ただ、これは意図してやっていることではなく意図せずして
無意識にやっているので
本人でもコントロールできない状態にある
と言えます。
◇作業できるようになるためのビジョントレーニング
ビジョントレーニングはこうした目と手の協応を練習し、
日常生活における困りごとを
視覚運動の観点から解決しよう
という目的で行われます。
例えば
集中して見るトレーニングをしたり
ぐるぐるまきの図にそって目を動かしたり
上から順にランダムに並べられた文字を読んだり
こうした練習を行います。
◇ビジョントレーニングは家でもできる
ビジョントレーニングは家でもできます。
ただ、子どもによってはかなりのストレスになるのと
やはり継続的に取り組むのが一番難しいようです。
それはビジョントレーニングが、
一人でできるトレーニングではないからです。
ただ、継続しないことには効果もあらわれません。
だからビジョントレーニングを実施している医療機関に相談して、
なるべく負担の少ない方法で取り組むのが良いですね。
◇ビジョントレーニングで勉強できるようになる?
ビジョントレーニングで改善が期待できるのは
文字の読み書きです。
ただ、読み書きの時点で困っていることも多くありますから、
ビジョントレーニングをすることによって勉強につながることも
あります。
実際、
それまで音読のときに
飛ばし読みが目立っていた子はビジョントレーニングをすることで
かなりスムーズに読むことができるようになりました。
◇目と手の協応との関係は?
ビジョントレーニングはいわば目の焦点の当て方の練習です。
だからビジョントレーニングを通して
自分の手元に意識を向ける練習にも自然とつながります。
すると自分の手元が今どのような状態にあるのか、
どんな字を書いているのかを意識できるようになります。
こうして少しずつ目と手の協応ができるようになり、
自分の動かした手の動きに合わせて目を動かすことができるようになります。
◇目と手の協応は練習できる?
目と手の協応は自宅でできるトレーニングプログラムはないようです。
調べると主に出てくるのは
ビジョントレーニングですね。
ビジョントレーニングが視点の動きを練習することが中心だとして
目と手の協応は目の動きに合わせて体を動かす練習が必要です。
こちらは専門機関に相談するのがおススメです。
いかがでしたか?
人間は目からの情報キャッチが8割と言われています。
勉強中も読み書きが苦手だと
読解能力や漢字練習に
影響している可能性があります。
文字があまりきれいでない、
何度練習してもきれいにならない
ということがあればご相談くださいね。
https://kouyusya.com/contact/