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過集中とは何か?自分の体の異変に気づけなくなったら要注意

おはようございます!

昨日の講座では事前にいただいたご相談をもとに
水野から対応方法などをお答えさせていただきました。

学年によっても対応方法が変わるので発達に合わせて
お子さんの変化をぜひ見つけていってあげてほしいなと思います。


さて、昨日いただいたご相談の中でご紹介した
過集中

ということについてメルマガでもご紹介したいと思います。


・過集中とは

過集中は、「目の前の作業や創作活動に通常考えられるよりもはるかに長い時間没頭したり熱中したりやめられなくなったりすること」
です。


プログラマーの中にはコードを作成することに時間が経つことも忘れてしまうほど熱中している人もいるようです。

明確な時間の尺度や具体的な症状がみられるわけではないので判断が難しいのも過集中の特徴の1つです。

また、過集中の状態を妨げられることを極端に嫌う子も中にはいます。

そのときに感情のコントロールが苦手だと

・大声で怒鳴ってしまったり
・パニックになって物を壊してしまったり

といった行動いつながることもあります。

・なぜ過集中は起こるの?
過集中になる原因ははっきりと分かっていませんが、脳機能の偏りが影響しているのではないかと考えられています。

一種のこだわり特性と考えていただくのが良いのではないでしょうか。

・集中してるんだからいいことなんじゃないの?

過集中は確かに集中している状態ではあるのですが、疲労感や生理現象といった体の信号さえ無視してしまうこともあるので、一概にいいこととは言えません。

・どんなに疲れていても気が済むまで絵を描きたい
・ご飯食べてないけどゲームクリアできないから終われない
・寝てないけどYou Tubeを見ることを止められない

など、過集中の状態が続けば続くほど習慣化し、
コントロール方法が分からないと上記のような行動につながることがあります。


どうやったら普通の集中と区別できる?

過集中と普通の集中を区別することは難しいです。
なぜなら通常の集中力の延長線上に過集中があるからであり、本人も無自覚にその状態になっているからです。

ただ、過集中状態の一番怖いところは
生理現象や疲労感のような体の信号を無視してしまってでも目の前の物事に没頭し続けることです。

実際に
・トイレに行かない
・ご飯を食べない
・寝ない

などの基本的な生活習慣をおびやかすようになったら黄信号です。
・どんな子が過集中になりやすい?
こだわり特性がある子は過集中になりやすいかもしれません。
また、これはIQに関係なく起こりえることです。

自分の身支度や生活習慣に無頓着な子がいるのですが、これは
生理現象や生活習慣といった体の信号に気づきにくいか、

いわば相対的な「社会(周りの人)から見た自分」を意識しづらいことによって起こっている場合があります。

具体的な物事や場面、細かいことへのこだわりがある場合は
少し気を付けて見守る必要があるかもしれません。


・過集中をなくせる?

過集中を完全に消失させることは難しいかもしれません。
ただし早い段階からコントロールする術と、自覚をうながしておくことは大事なことです。

過集中でトラブルのもとになりやすいのはやはりゲームや液晶画面ですね。

「子どもがゲームが好きだと言っているから」
といって放っておくとやがて生理現象さえ無視する危険性もあります。

自覚をうながし、特に幼いうちはリラックス状態を意図的に作ってあげる必要があります。

・過集中を減らすためにできること
過集中状態は本人が気づいて抜け出すことはなかなか難しいので、特に小学低学年のころまでは周囲が気づいてあげて意図的に抜け出すよう導いてあげることが大事です。

深呼吸をしたり外を見て中断したり、自分の体の状態に気づくようにしあげてください。

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