勉強に対する苦手意識が高いと
「簡単にできることからやらせてあげよう。」

と思ってかんたんなドリルを選んでしまっていませんか？

できることをやらせることは大事ですが、
できることだけやっているならそれは要注意です。




以前、こんなお子さんがいました。
その子は小学４年生で勉強が大嫌い、とにかく自分のやりたいことだけをやるという生徒さんでした。

「じゃあそろそろ４年生の図形の問題を練習しよう」と言っても
「やだ！僕は小学２年生の勉強ならできる！」

といってかたくなに先に進もうとしませんでした。
しばらくはそれでも良かったかもしれません。


当時は僕も

「勉強が嫌いになってしまうよりはいいかも？」と思い

ついその言葉の通り、本人のできることをやらせていました。

ところが
その結果どうなったと思いますか？

テストも点数が取れない。それは当たり前なのですが
問題はそのあとです。

一向に勉強が先に進まないのです。

その理由は明白でした。

できることしかやりたくない。

これを僕は受け入れてしまったのです。

このままではいけないと思ったので

「確かにできることをやるのも大事。だけど、先に進んで新しいことを身につけるからもっとできるようになることもあるんだよ。」と話しましたが、

すぐには受け入れられませんでした。

でも、上手にステップを作ることで

その生徒は少しずつ新しいことも勉強できるようになりました。

前までは
絶対にやりたくなくて逃げ続けていたのに、

今では新しい問題にも果敢にチャレンジしています。

ステップが積み重なれば
苦手な勉強もチャレンジできるようになります。

反対に
「できることしかやらない。」というのは

新しいことを学べず、どんどん自分を追い込んでしまうことになります。

できることから始めるー。

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