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「見て、覚えて、思い出して、書く」これができないばかりに勉強ができないと思い込む子たち
発達個性育成講師の水野です。
僕のもとには今、漢字が苦手で書けない生徒がいます。
正確に言うと苦手で書けないというよりアウトプットの総量が少なかったことが理由なんじゃないかなと
思っています。
もともとまったく書けなかった生徒ですが今では少しでも漢字で書こうと前向きに頑張っています。
その生徒がどのように成長したのか
そしてどんな風に漢字の勉強をしているのかご紹介しますね。
🔶あまりに苦手すぎて書くことさえ拒んだ
その生徒は出会った当初、何を書くにしても僕に確認をしてくるか「その漢字は分からない。」と言って解答を求めてきました。
きっと心理的に「書けば必ず間違う」と感じていたんだろうと思います。
だから毎回答えを確認していたんですね。
そんなことを繰り返していたらいつの間にか
「自分はまったく漢字が書けない」という風に思うようになったんじゃないかと思います。
🔶練習した、それでも書けなかった。陥った反復練習の罠。
その生徒がいうには「僕いっぱい漢字練習したんですよ。1つの熟語につき10回くらい書いたしそれで一生懸命練習したんですけど、でも書けるようにならなかった。」
確かにノートには漢字がびっしり書き込まれていました。
一生懸命書いたんだろうなというのが伝わってきます。
それでも学年相当の漢字は身についておらず、とてもショックだったそうです。
🔶なぜ書けるようにならなかったのか・・・?
僕は基本的に反復練習にも意味がある場合とない場合があると考えています。
それに特に漢字は「たくさん書けば書けるようになる」というのは一種の錯覚です。
漢字をいっぱい書けば勉強している風にも見えますから。
それでも覚えられないのはある1つの、そして勉強を定着させるうえで大事な基本を見落としているからなんです。
🔶誰でも書けるようになるのか?
今回の生徒は処理速度という考え方がゆっくりなので、
傾向としては「見て、覚えて、思い出して、書く」という一連の動作がゆっくりな傾向にあります。
そしてこの動作を継続するのは確かに人より苦労するかもしれません。
ちょっと落ち着きが無かったりこだわりがあったりするとこの一連の流れがうまくいっていない場合が多いのです。
でも、そもそもこの「見て、覚えて、思い出して、書く」この一連の流れが定着していなかったらどうでしょうか?
実際、この生徒は「見て、書く」この2つしか繰り返していませんでした。
🔶思い出すチャレンジ。その結果は・・・
そもそもですがアウトプットは必ずしも100%である必要はありません。この生徒もそうなのですが100%正しく書けなければ
意味がない、と考える生徒はたくさんいるようです。
だから
電車が好きだったことを利用して僕は
「完全に正しい漢字でなくてよい。はじめはイメージでぼんやりしたもので良いから『武蔵野線』と書いてごらん。」
と言って書いてもらいました。
結果は・・・
『武』が「止」ではなく「エ」になってたり
『蔵』が「臣」を書けなかったりと
部分では書けませんでしたが大枠をとらえることができていました。
「それでいいの?」と思われるかもしれません。
でもスポーツでもそうなのですが
習うまでにどれだけの試行錯誤を繰り返すかは「誰が、何の、どんな課題にチャレンジするか」によってその吸収力は差があります。
僕はバスケットボールはすぐにできるようになりましたが卓球はいまだにのみこみが悪いです。
つまり、漢字にだって正解にたどり着くまでどれだけ試行錯誤ができるかが重要なんじゃないかなと思います。
🔶あらゆる漢字に同じような試行錯誤が必要なのか?
それではあらゆる漢字や熟語で試行錯誤をしなければならないかというとそうではありません。
そこには漢字の共通点や読みのパターンなどまた別の要素が必要になりますが、それでも試行錯誤ができるようになると漢字の
学習はこれまでよりスムーズになります。
一番大事なのは
「まずは使ってみる」ということなのです。
「見て、覚えて、思い出して、書く」この流れが上手に組めれば漢字学習もうまくできるようになりますよ!
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