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メールマガジン バックナンバー
学習障がいかどうかの判断は難しい??
おはようございます。
今日は日曜日ですね。1週間の疲れをとったりリフレッシュしてお過ごしください。
これまで学習障がいについてお届けしてきています。
もしかしたら学習障がいかもしれないと感じた場合、まずはこのメルマガの内容を参考にしてもらえると嬉しいです。
これまでにもご相談いただく中で
「やっぱり学習障がいなんでしょうか?」
というご相談をいただくことがありました。
しかし本質的に学習障がいである
と判断できたケースはまれです。
多くは発達の中で認知の偏りがあったり機能の苦手さがあり、
書いたり読んだりすることにも苦手さが現れている
という場合が多かったです。
(これは公認心理師とも共通の認識でした。)
ところで学習障がいはどのようにして起こるのでしょうか?
実はその原因はまだ明確に解明されていません。
ここがとても難しいところなのです。
発達個性は感覚器官の働き方や認知の段階、そしてアウトプットの技能で説明できるようになってきています。
しかし他の知的操作からみて著しく苦手としている技能がある、という学習障がいについてはその発生原因がはっきりしていません。
発達個性がある子たちは発達検査でその認知の傾向や知的操作性から同様に苦手にしているところがあることが分かりますし、
多動傾向にあるお子さんはそれが理由で書くのが苦手になっていたりしますから
実は行動や傾向から見て「なるほど、確かに苦手だな。」とその理由に納得できることがあります。
しかしこうした学習障がいに悩む子たちは
さらに見えづらいのが実情ではないかと思います。
だからこそ、判断は慎重にしなければならないのです。
総合すると判断は
1.他の機能でつまづいていることが理由で読み・書き・計算の
いずれかにも苦手があるのかもしれない(伸びる余地があ
る)
2.本当にいずれかの学習障がいに当てはまる場合、すぐに何か
方法を用意してあげたほうが良い
となります。
もしもお子さんが学習障がいかもしれない、と感じた場合であってもまずは他の機能と合わせて様子を探ってみてくださいね。