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感情のラベリングがイライラ防止に!自閉傾向がある子供にもラベリングをしてあげよう。

こんにちは!発達個性育成講師の水野です。

今回は感情のラベリングという方法についてご紹介したいと思います。

☆音声で聞きながら確認する場合には下のリンクでラジオを聴くことができます。
https://stand.fm/episodes/633a52c494b03e10c2bd5d02

・感情のラベリングとは
感情のラベリングとは、自分の持っている感情を言語化して表現することです。
なぜ感情のラベリングが大切なのか。それは普段感じていることを言葉にすることでストレスを発散し、なるべくため込まないようにするためです。
https://studyhacker.net/kanjo-labeling

・自閉傾向にある子は感情のラベリングが苦手?
これまでの経験や本を読んでいても、自閉傾向にある子たちは感情表現が苦手な傾向にあるようです。
特に自分に起こった出来事を表現することはできても、そのとき自分にどのくらいの感情をともなっていたのかがわからないことがあるようです。

感情表現は自分の内面を表現して理解してもらうために重要ですが、この表現がうまくいかないとパニックになってしまったり怒り出してしまったり、行動で解決しようとします。

感情のラベリングが苦手なのは言葉を知らないからでしょうか?

実はラベリングが苦手な場合にもつぎの2つの傾向があると考えられます。

(1)言葉を聞いたことはあるものの、その場でとっさに使うことができない
(2)遠回しな表現を多く身に着けたため、素直な感情表現にはなかなかならない


(1)言葉を聞いたことはあるものの、その場でとっさに使うことができない
感情表現を表す言葉はたくさんあります。中には比喩表現を用いたり(はらわたが煮えくりかえる、など)その方法も様々です。
ただ、聞いたことがある感情表現でもとっさに使えるかどうかは別です。
特に言葉のアウトプットが苦手な傾向にある子は、とっさにこうした言葉を使うことが難しいのです。

だから感情表現の選択肢を与える、ということが大事になってきますね。


(2)遠回しな表現を多く身に着けたため、素直な感情表現にはなかなかならない
アウトプットが難しい子とは対照的に、たくさんの言葉を使って説明はできるけれども素直な感情表現とは遠い場合があります。
難しい言葉で感情の揺れから自己防衛している場合もあります。
また、出来事と感情について因果関係を用いて説明することが難しい場合もあります。

本来、出来事があってその出来事によって自分の感情が起こりますよね。
でも、出来事の説明に終始してしまっていざという感情が結びついていない場合があります。

この場合もこちらで言葉を代弁し、出来事と感情の間に因果関係を作ってあげると良いですね。

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