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共感するってどういうこと??手に負えない子どもがあっという間におとなしくなった話

こんにちは、発達個性育成講師の水野です。

先日僕の講座を受講した小学校の先生から「水野先生の方法を試したら子どもとのかかわりがうまくいくようになった!」
とうれしいご報告をいただきました。

子どもとの関わりは相性といわれることも多いですが、実は相性でなくてもテクニックでなんとかできることって

たくさんあるんです。

今回はその中の1つ、共感の方法についてご紹介しますね。

共感するうえで大切なポイントは大きく分けて3つです。

1つ目は「なぜ、そのようになったのかを掘り下げること」
2つ目は「相手の言葉を使ってあげること、もしくは代弁してあげること」
そして3つ目は「解決策を提案すること」

「学校に行きたくない」子が落ち着いて登校できた話。

ある朝突然A君は「学校に行きたくない!」と泣き出してしまいました。
もともと学校が苦手で確かに行き渋りはあったようです。

それがついに我慢できなくなっていくことを拒んでしまったのです。

①「なぜ、そのようになったのかを掘り下げること」
ここでポイントになるのは、そのときに「なぜそのように我慢できなくなってしまったのか」を掘り下げることです。
例えば「どうして今日は学校に行きたくないの?」「昨日までは頑張っていたのにどうしたの?」

という声かけですね。

ただし、子どもによっては必ずしもその理由を言葉にできるとは限りません。

そのため代弁してあげることが大切になってきます。

「今日の算数がいやだ?」「お友達に怖い子がいるの?」などですね。

なるべく穏やかに聞いてあげられるのがベストですが、重要なのは「聞く姿勢がある」ということを伝えることです。
僕の場合は「今は忙しいから準備しながらだけどわかる範囲で話してくれる?」と事前に伝えておくと、納得してくれることが多いです。

こうして次に進みます。

②「相手の言葉を使ってあげること、もしくは代弁してあげること」

共感していることを伝えるために一番効果的なのは
「そうなんだね。」ということを伝えるほかに子供の言葉を使って反復してあげることです。

例えば原因が「宿題できなくて学校の先生に怒られる」という話が出たならば
「そうなの。宿題できなかったから学校の先生に怒られると思ったのね。」

のようになるべく相手の使ったキーワードを使って反復してあげてください。
これは相手に「あなたの話を理解している」ということを伝えるのによい方法です。

さて、ここまできたら解決策の提示です。
③「解決策を提案すること」

解決策は目的から逆算し、できるところまで段階を追って下げていくことです。

今回の場合は「学校に登校できるのが良い」が最も良い解決策ですね。
話を聞いて解決できる場合もあれば解決できない場合もあります。

そこで段階的にハードルを下げていきます。

すると
1.学校の先生に電話して事前に知らせておくから登校してみる
2.一緒に学校までついて行って説明するから一緒に登校する
3.少し気分が落ち着くまで待ってから遅刻して登校する
4.保健室や別室に登校して事情を理解してもらう
5.どうしても無理であれば休む

そもそも今回の場合は「怒られるのが嫌だ」が主因ですよね。なので怒られなくて済む環境を用意してあげるのがベターです。
すぐに休むという提案をする前にいろんな解決策を提示できるよいですね。

今回は共感のポイントを3つお伝えしました。
1つだけでも効果があることがあるのでぜひ実践してみてくださいね。

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