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「なぜ算数の途中式を書かなきゃいけないの?」にこだわる子の脳内イメージ
こんにちは。
一見こだわりがあるように見えてもそれはこだわりというより
自己防衛
であることがあります。
特に勉強の場合は
そこかしこに
苦手意識があるため
言語理解が高い子は
いろんなところに理屈付けをします(笑)
←俗に屁理屈と理解されます。
(余談)子どもの屁理屈に答えるシリーズがあったら面白そうですね・・・
大事なポイントとして
➀苦手意識は確かにある
➁苦手にチャレンジする理由を求める
これが根本にあると思ってください。
で「なぜ算数の文章題を書かなければならないのか」
ですが
これは
「あとあと複雑な計算式とか計算が出てきたときにメモをしたり記録しておくともっと正確に計算できるから」
です。
例えば
8×4+3=35
ですが、
分けると
8×4=32
がまずありますよね。この場合の32をメモしておくのです。
このくらいなら平気な子はいます。
でも中学や高校に上がるとこの途中式を書かなければ解けない問題がたくさん出てきます。
(途中式を書くように求められるのではなく書かなければ分からなくなる)
なのでゆくゆくのことを考えれば途中式や解答を書いておくように練習しておいた方がいいんですね。
さてここまできて本題です。
なぜ「どうして途中式を書かなければならないのか?」と言うのか?です。
ここには大きく分けて3つ考えられます。
➀頭の計算速度と筆記速度のミスマッチにストレスを感じる
➁頭で処理しきれないことへのフラストレーション
➂書字そのものへのフラストレーション
➀は多動性がある子に多いかもしれませんね。何事もさっさと済ませてしまいたい、分からない問題を考えることが苦手、といった傾向がある子に多いと思います。
➁は自閉傾向がある子たちにも当てはまるかもしれません。考えて続けることがまだ難しい場合です。
➂は書字に対するなんらかの課題がある場合です。文字がイメージとしてしかとらえられなかったり視覚運動に課題がある場合です。
ここに1つ1つの解決策をあげるのは長くなってしまいますが、この3つにあてはめてみるとその先の解決策は意外にシンプルです。
いかに苦手としている点にたどりつけるかが大事なので、子どもの「なんでなんだ(# ゚Д゚)!?」の背景にあるいろんな事情を理解してあげられると
その先のステップに進みやすくなります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。