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【KENJUKU/健塾】メルマガ 京アニ放火殺人事件…その背後にあるもの

京都アニメーション放火殺人事件…。
今日、5年前「京都アニメーション」のスタジオに放火し、社員36人を殺害した罪などに問われた青葉真司被告(45)に京都地方裁判所は死刑を言い渡しました。
判決の是非については私は門外漢ですので語るに及びません。ただ、この事件の真の犯人は「精神医学」にあるということを申し上げておきます。
被告人に粗暴な一面があったことはこれまでの裁判でも紹介されています。ただ、粗暴さがあったとはいえここまでの事件を起こすこととなるには「薬物(向精神薬)」の影響があったと言わざるを得ません。この点については裁判では争われていませんし、精神鑑定でも薬物の影響については言及していないようです。ですので、これはあくまでも私の一意見としてとらえるようにしてください。
被告人は2015年に統合失調症と診断され、薬物療法を受けていたことが分かっています。彼にどのクスリが処方されたかは分かりませんが、統合失調症治療薬と言えば
 ジプレキサ(オランザピン)
 リスパダール(リスペリドン)
 エビリファイ(アリピプラゾール)
 セロクエル(クエチアピン)
 シクレスト(アセナピン)
 ゼプリオン(パリペリドンパルミチン)
などが有名なところです。彼にどのクスリが投与されていたのかは分かりませんが、薬物治療を受けていたことは間違いないようです。
これらのクスリは全て抗精神病薬(統合失調症治療薬)ですが、これらのクスリの医薬品添付文書にはほぼ共通して「攻撃性」「他害行為」「錯乱」「幻覚」「妄想」「激越」「易刺激性」などの言葉が副作用として記されています。
副作用の発現頻度は1%程度とされているものもあります。1%とは言えこれらのクスリを飲んでいる人の母数(数百万人)から考えると、かなりの件数になります。もちろん、副作用の強弱の程度もありますので、凶悪犯罪に至ることは極めて稀ではあるでしょう。
勘違いして欲しくないのは、攻撃性や他害行為といった副作用は抗精神病薬だけに生ずるものではなく、他の向精神薬(抗うつ剤、睡眠導入剤、抗不安薬、ADHD治療薬など)でも起きるということです。
たった一件の事件でさえも社会にもたらす影響がどれほど大きなものか…と考えれば、これらのクスリがもたらしている悪影響は計り知れません。
今回の事件だけでも実際に36名の方の命を奪っているわけです。
私が今ざっと思い出せるだけでも過去に以下のような事件に於いて、加害者が向精神薬の服用をしていたという事実があります。
大阪池田、国立池田小学校に乱入し児童を殺傷した事件
寝屋川、母校の小学校に乱入し教諭を刺殺した事件
宇治、塾講師による小6女児殺害事件
会津若松、母親の首をのこぎりで切断し殺害した事件
横浜、2歳の女児をいきなり襲った事件
池袋、東急ハンズ前での通り魔事件
アメリカ、大学構内での銃乱射事件(複数件発生)
西鉄バス、バスジャック・乗客刺殺事件
全日空機内、ハイジャック・機長殺害事件
川崎、マンション15階から子供を投げ落とす事件
奈良、幼女誘拐殺人事件
秋田、自分の子ども及び友だちの子供を殺人した事件
長崎、少年による駐車場から幼児を投げ落とす事件
長久手、自宅に篭城し警察官を射殺した事件
豊中、中学生らがカマを持った自転車の男に襲われた通り魔事件
渋谷、少年による金属バット通り魔事件
下関、駅で8人に包丁で切り付け、5人を殺害した事件
御代田、妻による一家殺人事件
吹田、千里郵便局員によるタクシー運転手殺害事件
延岡、高校生5人組が男に刃物で襲われ死亡した事件
習志野、息子が逃げる両親を追いかけて路上で殺害した事件
佐世保、スポーツクラブ内での銃乱射殺人事件
品川区、商店街で男子生徒が両手に包丁を持ち通行人5人に襲いかかった事件
八戸、長男が母親・次男・長女を刃物で殺害し、アパートに放火した事件
徳島、長女が母親と弟・妹などを包丁で首などを刺して殺傷した事件
相模原、57歳の女性が、自宅で子供を殺害した事件
文京区、42歳の女が、2人と遊んでいた小1女児に突然包丁で切りつけた事件
坂戸、12階建てマンションから、26歳の双子姉妹が飛び降り死亡した事件
藤沢、33歳の主婦が我が子を投げ落とした後、自らも飛び降りた事件
京都、抗てんかん薬を服用した男が車を運転し複数の人々を死傷させた事件
佐世保、女子高生が同級生を自宅で殺害した事件
淡路島、43歳男性が近隣にすむ5人を殺傷した事件
相模原、福祉施設に乱入し入所者19人を殺傷した事件
大阪、通っていた心療内科クリニックで放火し26名を殺傷した事件
などなど…。
向精神薬の恐ろしいところは、単に服用している人の健康を損ねるということだけではありません。
社会を震撼させるような事件を起こさせ、そうした不安に駆られた人々が更にこれらのクスリを飲むようになり、またその中の人々が事件を起こし…という具合に、どんどんらせん状悪循環にはまり込んでいます。
その源はなんでしょう? 向精神薬ではありません。向精神薬はあくまでも道具です。 その源は「精神医学」という思想であり、精神科医と呼ばれる職業に就いている連中なのです。

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