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【KENJUKU/健塾 メルマガ】明日はいよいよXデーか?!

明日は医道審議会医道分科会が開催されます。それに伴い、医師免許の行政処分が予定されています。

改めてわいせつ精神科医に関する情報です。
↓ ↓ ↓
●有罪確定したが行政処分がまだのケース(※自主返納している可能性もあり)
2018年11月30日、最高裁第3小法廷は、勤務していた栗田病院(長野市)で当時15歳の女性患者に対して「産婦人科の検査をしないと退院できない」などと嘘を言い、体を触るなどして準強制わいせつの罪に問われた精神科医(伊藤樹医師)の上告を棄却し、懲役2年が確定した。

2021年2月18日、高知県内の病院で診察中の20代女性患者に無理やりキスをしたとして強制わいせつに問われた元高知大学助教の精神科医(宜保直行医師)に対する控訴審判決公判が高松高裁で開かれ、懲役1年6月、執行猶予4年の判決が言い渡された。その後確定。

2021年9月22日、患者である女子中学生にわいせつ行為をした疑いで児童福祉法違反に問われていた、産業医科大学病院(北九州市)で思春期外来の医長を務めていた児童精神科医(齋藤恒祐医師)に対し、福岡地裁小倉支部は懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。その後確定。

●民事訴訟中のケース
2022年10月26日、当時鹿児島市と垂水市で精神科クリニック院長を開業していたY医師を提訴した民事裁判が鹿児島地裁において開かれ、本人尋問が行われた。患者としても治療を受けていた従業員が、治療継続中にもパワハラとセクハラ、不適切な性的関係等によって追い込まれ、自死に至ったとして遺族がY医師を訴えていた(判決は2月15日)。

●過去に医師免許を剥奪されたケース
2007年2月28日、診察行為と偽って複数の女性患者の胸や下半身を触るなどして強制わいせつなどの罪に問われ有罪(懲役1年8月・執行猶予4年)が確定していた、安田メンタルクリニック(愛知県豊田市)の安田好博元院長に対して、医師免許取り消しの行政処分が決定した。

2007年9月27日、薬を用いて女性患者らを暴行し、準強制わいせつ、準強姦の罪で有罪(懲役3年執行猶予5年)が確定していた都南病院(岩手県盛岡市) 精神科医、濱崎高行に対し、医師免許取り消しの行政処分が決定した。彼は、当時18歳の患者少女に睡眠薬を飲ませ、15時間昏睡状態にさせて暴行し、別の18歳の少女にも同様の手口でわいせつ行為をしていた。

2012年3月5日、診療に来ていた10代女性患者にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつで有罪が確定していた、上尾の森診療所桶川分(埼玉県桶川市)の非常勤の精神科医、河村直樹に対し、医師免許取り消しの行政処分が決定した。

●有罪確定したが医師免許を自主返納したケース
2013年5月30日、女性患者4人の身体を触ったとして準強制わいせつ罪に問われた、泉クリニック(東京都足立区)院長に対し、東京地裁は懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡した。若園裁判官は「被害者が心理的に抵抗できない、医師と患者の関係を利用した卑劣な犯行」と述べた。一方で被告が犯行当時、統合失調症の心神耗弱状態だったと認定。被告が、医師の仕事をやめて自身の治療に専念すると誓っていることから執行猶予を付けた、と説明している。

●逮捕されたが不起訴/処分保留となったケース
2005年11月14日、軽度のうつ病と診断した女性患者の体を触るなどしたとして、府警東署は心斎橋みやまえクリニック(大阪市)院長を強制わいせつ容疑で逮捕した。(※後に不起訴)

2018年12月6日、診察中の女性患者にキスなどをした強制わいせつの疑いで、警視庁は都内の南青山メンタルクリニック院長を逮捕した。警察や保健所には複数の被害相談が寄せられていた。過去にも患者に対するわいせつ事件を起こして書類送検となっていたが示談が成立して不起訴処分となっていた。(※不起訴となり、1か月後には診療再開)

2020年5月23日、女性患者にわいせつな行為をしたとして、兵庫県警尼崎北署は、強制わいせつの疑いで精神科クリニック院長を逮捕した。診療中の20代の女性患者の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。院長は「このような行為をしたことは間違いないが、以前に付き合おうと言ったらうなずいたので、交際中だと思っていた」と、容疑を否認。一方、被害女性はその事実を否定し付き合いはなかったと主張。(※後に不起訴)

2022年7月7日、警視庁は、20代女性患者に診療所内でわいせつな行為をしたとして、東京クリニック院長を強制性交等の疑いで再逮捕した。同年4月にも診察中に女性患者の胸を触ったとして準強制わいせつの疑いで逮捕されていた。(※現在傷害および名誉棄損で起訴され公判中。強制性交等および準強制わいせつの件は処分保留)

●逮捕・起訴されたが無罪となったケース
2012年10月31日、患者に対する強制わいせつで起訴されていた中川メンタルクリニックの元院長に対する判決公判が東京地裁で開かれ、無罪が言い渡された。(※ただし、現在の判断基準であれば有罪となっていた可能性あり)

●患者以外への性暴力
2017年3月3日、家事代行女性にわいせつ行為をしたとして、強制わいせつで有罪が確定していた浜松メンタルクリニック院長に対し、医業停止3年の行政処分が決定した。

2019年11月8日、東京都は、飲み会後の2次会で女性3人にそれぞれわいせつな行為をしたとして、都立墨東病院の神経科所属の医師3人を懲戒免職処分とした。うち1人は準強制性交未遂の罪で起訴された。残り2人は書類送検後に不起訴。

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