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心の病の原因は脳? いえいえ立証されていません!

今さらですが、KENJUKU/健塾メルマガ創刊号!!!!!


これまでFacebook中心に情報発信をしてまいりましたが、

なかなか公開の場ではなかなか書けない文章もあったので、

やはりメルマガを!ということになりました。改めてよろしくお願いします。


さて、記念すべき創刊号に合わせて、ここのところあまりやっていなかった

オンラインセミナーもやることにしました。

●7月10日(日)10:00~11:30(講演)

講演終了後は質疑応答の時間としますが、できるだけたくさんの方からの

質問にお答えしたいと思っておりますので、敢えて終了の時間は設定しておりません。

普段聞けないことなども含め、どうぞこの機会にご参加いただき理解を深めて

いただきたいと思います。

お申し込みはコチラ → https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/01020327412026


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さて、記念すべき創刊号のお題は・・・???



「脳の障害」は仮説に過ぎない!!! です。



https://toyokeizai.net/articles/-/578546





精神障害の原因は脳(脳内伝達物質の分泌異常)と

思い込んでいる人が圧倒的に多いかと思います。

テレビ、新聞、雑誌、その他メディアでさんざん

この理論を吹聴しまくったため、これが「常識」と

なっているに過ぎません。

例えば2004年に成立した発達障害者支援法の第2条でも、

発達障害は「脳機能の障害」と定義されています。

しかし不思議なことに発達障害は個々の診断で脳を

調べるわけではありません。単に子どもの行動の

現れを医師が聞き取りをして、その行動について

診断名をつけているに過ぎません。脳が原因という

なら脳をきちんと調べてみれば良いのですが、

彼らはその手法さえ持っていません。

医師の中には脳に何らかの機能障害があるというのは

仮説であり、環境的な要因による障害と定義すべきだ

という人もいます。

ところが、法律で「脳機能の障害」と定義されたことと、

学級崩壊や少年犯罪というセンセーショナルな話題が

結びついたことで、一気に発達障害が浸透していきました。


発達障害に限らず、精神科領域に於ける病名はほぼ例外なく

このレベルの病名でしかないのです。

うつ病も統合失調症も不安障害も睡眠障害もパニック障害も…。

最近では彼らは病名(障害名)と言わず「診断名」と誤魔化す

ようになってきました。


我々は発達障害者支援法案に猛抗議しました。定義として

「脳機能の障害」と堂々と書かれてあったからです。

仮説段階であり、誰も証明していないこと(すわなち

「意見、解釈」に過ぎないのに)があたかも「事実」

として記載されていたことに驚愕しました。

発達障害者支援法案は、2004年11月24日の衆議院内閣委員会、

同年12月1日の参議院内閣委員会で審議されました。議員からも、

法律の中で発達障害とは脳機能障害である断定されていることを

問題視する声も出ましたので、それに対する答弁を一部引用します。

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○衆議院議員(福島豊君)
先生の御指摘について、立法者の立場からこれ是非コメントをさして

いただいた方がいいと思いますので、発言をお許しいただきたいと思います。

一つは、脳の障害であるということについて確立されていないのではないかと、

こういう御指摘であろうかというふうに思います。

自閉症にしましても注意欠陥多動性障害にしましても、現在の様々な精神

医学的な、また神経科学的な研究ではその機能の異常というものが指摘を

されている、それが私は共通の認識だろうというふうに思います。

ただ、しかしながら、確定をしていないというのは、その原因が一体どこに

あるのかということについてはそれを確定するまでには至っていないけれ

ども、ただ、画像で見れば、例えば脳の様々な代謝の状態でありますとか

そういうものに変化が見られる、これも一つの所見でありますし、脳波の異常

も往々にして合併することもあると、そしてまた様々な病理学的な診断におき

ましても、これもまた知見が様々なんでありますけれども、いろいろなことが

報告されております。ですから、研究者の共通する認識は、何らかの機能的な

障害がベースになってこういうことが起こってきているということではないかと

思います。

ただ、問題は、その何らかの機能的障害というのが一体どこなのかという

ことについてはまだ諸説があって確定するに至っていないと。ですから、

まあ推定されるという言い方になるわけでありますけれども、しかし

このことは、研究者の間で大方のコンセンサスとして何らかの障害があると、

機能的な障害があるということを否定するものではないと私は理解して

おりますし、そうした考え方に基づいて本法案における提案をさしていただいた。

○衆議院議員(福島豊君)
先ほど神本先生の御質問にもお答えさしていただきましたが、この東京都教育

委員会の文書のその読み方の問題というのが私はあると思います。

機能障害だと、こういうふうに明確に言うためには、どこそこの機能がこう

障害されていますねというところまで解明されないと、なかなかストレートには

言えないということだと思います。

ただ、様々な、どこが障害されているのかということについては諸説があります。

その諸説はいまだ仮説であると、この指摘は多分正しいと思います。ただ、

裏返して考えると、こうした様々な行動上の特性でありますとか、例えば

コミュニケーション上の障害とか、こういうのが表れてくるのは、その人が例えば

親の育て方がこうだったからこうなったんですよということではないと。この本法案

で脳機能の障害であるということを条文上書いたのは、裏返して言うと、そういう

後天的な育て方であるとかなんとかというようなことでそうなっているのでは

なくて、むしろその本来の脳の機能の障害、まあこれは特定をされるに至っては

おりませんけれども、傍証は様々に出てきておりますけれども、そういうものに由来する

ものであるからこそ、そうしたことに早く気付き、支援をすることが大切であると、

そういう観点からこの定義のところではこのような表現をしたわけであります。
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おわかりでしょうか?この行政用語の発達障害の定義は、科学的に決められたのでは

ありません。政治的に決められたのです。

発達障害者支援法が改正されるにあたり、この非科学的な文言を修正するよう議員に

求めたところ「そんな必要はない」とことごとく否定されました。

この法律のせいで、大半の人々は発達障害のことを先天的な脳機能障害として信じて

しまいました。もしかしたらそれは正しいのかもしれません。

しかし、たとえそうであったとしても、現在の診断技術では、脳機能障害を特定して

診断するのではありません。つまり、先天的な脳機能障害ではない状態までも誤って

発達障害と診断され得るということであり、実際にそうなっています。

発達障害と診断されて服薬していた子どもが完全に「治った」という事例があります。

本当に先天的な脳機能障害と言われている状態に限定されて診断がついているのであれば、

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?未発達の状態や他の身体的問題に由来する症状と、

先天的な脳機能障害は区別できるのでしょうか?
できませんよね?我々は、別にできないことを責めているわけではありません。

科学的根拠が無いこと自体も責めているわけではありません。できないことをさもできるかの

ように誤解させたり、科学的根拠の無いことをさも事実であるかのように広げることで、

子どもたちに取り返しのつかない被害を出していることが問題なのです。


病名に翻弄され続けているこの20年…。そろそろこの茶番劇に終止符を打たせなくてはなりません。

病気でない人も病気にしてビジネスを拡張してきたのが精神医学です。

毎年何兆円というカネをかき集めながら、そこからもたらされるのは「クスリ漬け」」

「廃人」そして「死」というようなものばかりです。


犯罪者に社会の主導権を握らせてしまってはいけません。


今後とも皆様のご理解と熱いご支援を宜しくお願い致します。


KENJUKU/健塾 主宰 小倉 謙

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