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色覚について
はじめに『光と色について』
太陽光には目に見える「可視光」の他に「赤外線」そして「紫外線」が含まれています。
その「可視光」「赤外線」「紫外線」の違いは、波長の違いです。
さらに色の違いも「波長の違い」です
波長の短い順に紫、藍、青、緑、黄、橙、赤となります。
赤色より波長が長いのが「赤外線」です。
赤外線の波長は約800ナノメートル(nm)〜1ミリメートル(mm)。
(1nmは100万分の1mm)
電子レンジで物を温めるのに使われるのは、赤外線より更に波長の長いマイクロ波です。
『色覚異常について』
網膜には色を感じる働きをする「錐体細胞」と、明暗に関わる「杆体細胞」があります。
「錐体細胞」には赤錐体・緑錐体・青錐体の3種類があります。
それぞれ異なった色素を含み、それぞれの波長に相当する光をよく吸収します。
通常「色覚異常」として問題になるのは、先天性・遺伝性色覚異常で、赤錐体か緑錐体のどちらかに異常のある場合がほとんどです。
『色覚検査について』
誤った配慮により、小学校での色覚検査が行われない時期がありました。
海洋大学の生徒さんがいざ船舶免許を取得するために、色覚検査を受けに来られて初めて色覚異常に気づくことがあります。
色覚異常には種類・程度の差があります。将来の職業選択に向けて、一度しっかり検査を受けて、ご自身またはお子さんの特性を把握することが大切です。
暗い環境下、雨天、夕暮れ時や疲れていたり、急いでいたりなどの条件が重なることにより色を誤認しやすくなります。
どなたでも蛍光灯の元の色と太陽の下では色が違って見える経験があると思います。
焼肉で焼け具合がわからなかったり、歯ブラシの色を取り違えたりすることもあるかもしれません。
色覚異常のお子さんも経験を通して学んでいきます。劣等感を抱かせることなく、その都度優しく教えてあげましょう。
※誤って見える色の組み合わせ
赤・緑 橙・黄緑 茶色・緑 青・紫 ピンク・灰色 緑・灰色 ピンク・水色 赤・黒