マザーズタッチ マルヤマ

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「いつもと変わりない事」に見つける幸せ

 昨年11月に札幌円山・もみの木SOで展示会を開いて以来、初めてお便りをお届けいたします。
皆様にご無沙汰した時間はちょうど厳しい冬を乗り超えた時間です。
ようやく札幌にも桜の便りがぼちぼち聞こえて来ています。

そして、マザーズタッチでは今、昨年の羊さんから届いた羊毛を紡いでいます。
ひたすら、くるくると糸車を回しナチュラルアイボリーの毛糸を紡ぎ毛糸にしています。
後ろから流れてくるのはいつものラジオパーソナリティーの声。
工房を持ってからずっと変わらない日常です。

今、皆さんは新型コロナウィルスの感染が拡大しないようにと様々な工夫をして「日常生活」を維持しています。
新しい情報が出るたびにその対応に応えようと一生懸命行動を変えていると思います。
一人一人の小さなまたは我慢する行動でヨーロッパのような爆発をまだ止められているのだと信じつつ。

いつ、どのようにこの生活が終わるか予想するのもむなしい状況があることも事実です。
「もう、元の生活には戻るのは難しい。」と言っているニュースもありました。

でも、今はずっと変わらないことを見つけるとほっとしたりうれしくなったりします。
例えば、この状況でも相変わらず寝坊する息子に、毎朝届く新聞に、同じ時間に炊き上がるご飯に、窓から見える引っ越しの車に、ポスティングされるチラシに~ 
 
ふと「牧場の羊はどうしているかな」と思い当たりました。
多分変わりないでしょう。羊が変わりないということはお世話している牧場の方も変わりなく厩舎の掃除に、餌やりに、羊の出産に~このような営みがたくさんあって今日も淡々と続いていると思います。

そう言えば先日、十勝の友人から「(羊毛を)家のそばにあったふきのとうでグリーンとグレーに染めたよ」とメールが来ました。いつもと同じことを伝えているメールに本当にほっとしました。
北海道の自然は時に厳しいけれど、そばにある自然に助けられていることをまた実感しました。

多分、コロナ後は克服できたことを大いに喜び前の生活が帰って来たと思うでしょう。でも、すぐに前のようではないと言うことに
気づくはずです。それでも変わらないものを持っていたいと思います。

今年のマザーズタッチ マルヤマ の7月の展示会の予定は今のところありません。
でも、いつでも開けるように「いつもと同じ」ように準備しています。


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