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メールマガジン バックナンバー
【クラフトルームHAKATA】メールマガジン No.6 デザインするということ その1
※ 前回までのメールマガジンで、メルマガだということが分かりにくいとのご指摘を頂きましたので、今回から題の表記を変えました。
さて、今回はデザインについてです。
辞書などには、たくさんの意味を持つ「デザイン」という言葉があります。
スマホで検索してみてください。
たくさんの分野において、デザインとは表現や行為を指します。
ジュエリーにおいては、イメージ画、ラフ画、清書、図面、指示書、手描き、PC画、諸々。
作画そのものと描くことを「デザイン」あるいは「デザインする」と言いますね。
この「デザイン」。大切なことは、現実化する(させる)ということだと思います。
ささっと描いたものやじっくり練り上げたデザイン画。制作を自分でするにしても、職人に依頼するにしても、現実として機能させることが重要です。
これからデザインを学ぼうとしていらっしゃる場合、教室では、線の引き方から始めますが、それ以外にしていただきたいことがあります。
それは、実物を良く見ること。
物質として見たり、図形として見たり、構造を見ると発見もあって面白いです。
まずは完成品であるお手元のジュエリーやアクセサリーをご覧ください。
そして、それを真似て描いてみましょう。
まずは正面から。そして横向き。反対側や裏側。
描いてみると、気付くと思います。
どこかがズレると、線が繋がらないということ。
そしてすべての方向から見た図の寸法が合って、線が繋がり、面・厚みが作れれば立体が出来るということ。
デザインと寸法は密接な関係があります。
ジュエリーデザインは、実寸で描くことを基本とします。
それは、出来上がりのイメージに狂いが無いようにするためであり、デザイン=設計図となるからです。
全体の大きさやバランスは、そのまま出来上がるジュエリーのサイズに反映されます。
使う金属の重量や、石のサイズも、具体的に計画出来るのです。
手描き以外にも、パソコンで描くことも可能です。
ただ注意すべきは、「寸法」です。
画面上の絵は、拡大しがちなので、必ず実寸を意識しておかねばなりません。
3D(立体)を作り上げるCADは、ジュエリーツールが組み込まれた便利なものがあります。
2D(平面)のグラフィック系のデザインソフトの場合は「作れないデザイン」となることもあります。
(注:CADだからと言っても、すべてが作れるデータになるわけではありません。)
やはりスタートは「手描きで実寸」。これを学ぶことがお勧めです。
寸法は目視ではなく、きちんと計測して忠実に。
沢山のジュエリー(実物)を見て、どういう表現が出来、それをどのように描き上げるのかも学びましょう。
これらは繰り返し続けることで身に付きます。ご興味のある方は、デザインの講座も体験してみて下さいね。
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指輪のサイズについて
日本の指輪のサイズ、皆さんは「サイズゲージ」と呼ばれる輪っかで測ったことはありますか?
あの〇号と言っている寸法は、1号が内径13mm、以降3号ごとに1mm広くなっているものが日本独自の規格です。
海外では、内周を基準とする規格を採用している国が多く、国により表示が違います。
ISO8653(国際規格)で定めたリングサイズを元に、JIS規格では指輪の内周をミリメートルで表した数値でサイズを定義しています。
1号はJIS規格では41。1号アップするごとに、内周は1mm増えます。(小数点以下四捨五入)
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指輪のデザインにおいては、上記のサイズの「指輪の内径」を把握したうえで描き始めます。これも実寸で描くための必須事項です。
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【お知らせ】九州初、ジュエリーCAD 「3DESIGN」無料セミナー開催。
令和元年9月28日(土)13:00~17:00(終了時間は前後する可能性があります)
参加ご希望の方は、井手までお知らせください。ご連絡はメールにて →craftroom.hkt@gmail.com
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発行:クラフトルームHAKATA 井手千亜紀