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メールマガジン バックナンバー
クラフトルームHAKATA 【貴金属について・その1】
まだまだ日中は暑い日が続いております。
皆様おかわりございませんか?
突然ですが、メルマガを始めます!
井手は出張日以外はほぼ毎日教室で皆さんにお会いできるのですが、曜日が変わり、先生が変わると
その都度為になる話題が出ているのに、共有するのが難しいなと考えていました。
お伝えしたい内容で、講座を開いたとしても、同じ日にお集まりいただくのはなかなか難しい。
そこで、基礎講座はメルマガで!お送りしたいと思います。
長く通われていらっしゃる方には重複内容もあるかもしれませんが、復習もかねてご覧ください。
初回の今日は、貴金属の講座で使っているシルバーをはじめ、金属について書きたいと思います。
【貴金属について】
教室で主に使っているのは、シルバーです。板、角棒は950をつかいます。
この「950」ですが、千分率で表されています。
つまり、950/1000 95%が銀。のこり5%は銅が混ざっています。
この混ぜてある金属のことを「割金(わりがね)」といいます。
鋳造の場合は、シルバー925です。銅は7.5%ですね。
シルバー製品として造幣局が認めているのはSV800までです。
金もプラチナも、割金が入って純度を落としています。
金・プラチナ・シルバー、それぞれ純度100%では装飾品としては柔らかすぎて、
形が維持できなかったり、石留めには弱すぎます。
割金を混ぜることにより、適度な硬さを得ることができ、さらに価格を下げることも可能です。
割金には、金が主の場合は銅・シルバー・パラジウム(ものにより亜鉛、ニッケル)
日本では主にK18(750/1000)ですが、K10も多く使われるようになりましたね。
K24は24分率で100%。K18は75%です。
金製品として造幣局が認めているのはK9(375)まで。
プラチナが主の場合はパラジウム・ルテニウム(ものにより鉄・コバルト)
プラチナ製品として造幣局が認めているのはPt850まで。
金は、割金によって多様なカラーバリエーションもありますが、メーカーがどの割金配合であるのかは
それぞれの社外秘事項なので、特殊なものの場合、職人さんはサイズ直しの色合わせに苦労したりします。
割金の量による金のカラーバリエーションについては、長くなるのでまた次回。(^^)/
*ワイヤーアート準備中です*
教室で開催する講座に、ワイヤーを使った制作を加えたいと準備を進めています。
練習は安く用意できる素材を使い、形を作る想像力を鍛え、かつ出来上がりが楽しいもの。
というわけで、アルミ・銅・真鍮のワイヤーをホームセンターで買い込んで参りました。
イニシャルの立体のものから見本を用意しているところです。
ワイヤーをうまく使えるようになれば、制作するもののデザインの幅も広がると思います。
次回、教室に来た際にご覧くださいね♪
クラフトルームHAKATA
井手千亜紀