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🍁紅葉の色のメカニズム🍁

埼玉県坂戸市💗講師歴💗25年目
カラーMステーション
カラーコンサルタント
満月まい(みつづきまい)です

秋らしくなってきましたね
暑かった夏の気配もぱったりとなくなり
どんどん秋が深まってきました

朝晩が涼しくなり寝やすくなりました

(今回は色彩検定協会公式メルマガより)

さて今回は秋ならではの素敵な風景、紅葉の色づきのメカニズムについてご紹介いたします。
紅葉といえばどんな葉を思い浮かべますか?

ほとんどの方が「もみじ」を思い浮かべたのではないでしょうか。
どんな木でも紅葉するわけではなく、色づくのはかえでやさくら、いちょうなどに代表される「落葉樹」となります。

落葉樹は葉の寿命が一年に満たず、冬になると葉が落ちてしまい、また芽吹いてくるという特徴があります。
少しずつ寒くなり、葉を落とす前に紅葉するのです。
ちなみに「常緑樹」(葉の寿命が一年以上ある、クスノキやアカマツなどの木)は紅葉しません。

この「落葉樹」、夏の間は緑色の葉をつけています。
この時の葉っぱは緑色の色素である「クロロフィル」(葉緑素)が非常に多く含まれており、緑色に見えるわけです。
さて、緑色から紅葉する「葉の色」は大きく分けて二つ。
黄色と赤色ですね。

黄色はイチョウやブナ、赤はカエデやナナカマドなどが代表的な木でしょうか。ではなぜ緑から黄色もしくは赤となるのでしょうか。

【黄色くなるメカニズ】

黄色になる葉の中には「クロロフィル」だけでなく「カロチノイド」と言われる黄色の色素も含まれています。
しかし、夏の葉はクロロフィルのほうが多く含まれており、黄色の色素が隠れてしまって見えなくなります。

秋の深まりとともに太陽の光が少なくなっていくと、葉へ栄養を送らなくなり、クロロフィルが分解されていきます。
この時に隠れていた「カロチノイド」の色が目立つようになり黄色く見えるようになるというわけです。


【赤くなるメカニズム】
対して赤色に紅葉するメカニズムも日照がポイント。
赤く変化する葉は、秋になりどんどん光を浴びる時間が短くなり、寒くなってくるにつれて葉の根元と枝の間に「離層」と呼ばれるスポンジのようなコルクのような組織ができます。
すると、この「離層」があることで光合成で作られていた糖分が枝まで行かず、葉の中にとどまってしまいます。そこに日光が当たると「アントシアニン」という赤色の色素が増えてきます。

このアントシアニンが増えることによって赤色に紅葉していくというわけです。

さて、最後に美しい紅葉に必要な条件は
・日中の天気がいいこと→アントシアニンを作る糖分は光合成によって作られるため
・昼と夜の寒暖差があること→寒暖差があるほうが糖分が少なくならないため
・適度な雨、水分があること→乾燥しすぎると枯れてしまうことがあるため
の3つと言われています。

今年の紅葉はどんな色を見せてくれるでしょうか


また明日

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