T-mile通信Vol96


いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。
「良い姿勢は良い人生を作る」をモットーに活動している
パーソナルトレーナー高坂直暉です。


今回はちょっと耳が痛くなるお話です…

2016年の「国民健康・栄養調査」では糖尿病患者は予備軍を含めて
おおよそ2000万人もいる。という報告が上がっています。

国民の約5人に1人は糖尿病もしくは予備軍ということです。

男女比では男性の割合が８％ほど高く、高齢になるほど糖尿病のリスクが高くなります


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●糖尿病の病態

糖尿病は血液中の血糖値が高くなることで様々な疾病のリスクを上げてしまう病気です。
脳梗塞や腎不全、失明など病気にかかる可能性を高めてしまうのが糖尿病の怖いところです。

糖尿病の発症に関しては「インスリン」という血糖値を下げるホルモンが関係しています。

「インスリン」は膵臓で生成されるホルモンで、
この「インスリン」の生成が不足したり、効きが悪くなることが糖尿病の原因です。

糖尿病は主に1型糖尿病と2型糖尿病に分かれます。

1型＝先天的にインスリンの分泌が少ない
2型＝後天的な要素でインスリン分泌が不足するor効きが悪くなる

ほとんどの糖尿病は後天的な要素が強く、食生活や運動不足などの生活習慣の影響が大きいです。

過去には糖尿病＝ぜいたく病とも呼ばれ、
晩年の藤原道長も目の症状を訴え、糖尿病だったのではないかと言われてます。


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●糖尿病と数値

糖尿病を見る数値としては
「安静時血糖値」と「HｂA1c」という2つの数値があります。
どちらも健康診断で計測できる数値です。

ここで大事なのは「HbA1c」という数値です。

「HbA1c」は「糖化ヘモグロビン」と呼ばれ、
血液中の赤血球に含まれてるヘモグロビンと糖がどのくらいくっついているかを表す数値です。

「安静時血糖値」は半日空腹にすると下がって健康診断では見逃されやすいですが
「HbA1c」は半日やそこらの空腹では数値が変動しません。
つまり普段のありのままが数値に反映されるということです。

「HbA1c」の数値は
正常＝5.9％以下
予備軍＝5.9～6.4％以下
糖尿病患者＝6.5％以上
といった具合に判断される目安になります。

健康診断の時は「安静時血糖値」より「HbA1ｃ」の方を気にしましょう！


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●糖尿病と運動の関係性

運動にはインスリンの効きを改善される効果が見込まれてます。
しかしインスリンの分泌量そのものを増加させる効果は見込まれてません。

実は同じ糖尿病でも日本人と欧米人では違いがあります。

欧米人＝インスリンの分泌量は多いが効きが悪い
日本人＝そもそもインスリンの分泌が少ないうえに効きが悪くなる

つまり我々日本人は欧米人と比べ、運動療法の成果が出にくい傾向にあります。

それでも健康のことを考えると運動は必須です！
では血糖値の低下を目的とした場合どのような運動がいいのか？

結論から言うと
”筋トレ”＋”有酸素運動”です！

こんな実験があります。
糖尿病患者を3つのグループに分けて計60分運動をしてもらう。

Ａチーム＝有酸素運動のみ
Ｂチーム＝筋トレのみ
Ｃチーム＝筋トレ＋有酸素運動

結果はCチームが最も血糖値の値が低下しました。

血糖値の改善を図る目的なら筋トレとジョギングやランニングなどの有酸素運動を合わせましょう！

ただし、高血圧の方は重い重量を扱うと血管が切れるリスクがあるので
12～15回でできる比較的軽めの重量で筋トレすることをおすすめします。


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いかがでしたでしょうか？

今の自分は大丈夫でも周囲の方が糖尿病になることも十分考えられます。
もし周りの方や将来自分がそうなってしまってもよく調べて焦らず対処していきましょう！




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