パーソナルトレーナー 高坂直暉

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【なる前に知っておきたい!四十肩・五十肩について】

T-mile通信Vol74

いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。
「良い姿勢は良い人生を作る」をモットーに活動している
パーソナルトレーナー高坂直暉です。


久々に少しマニアックな話をしようかなと思います。

初めて聞く単語が急に出てきたりしたらごめんなさい。
※なるべく分かりやすいように解説はします。

ということで今回のテーマは「四十肩・五十肩」です。

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<四十肩・五十肩について>

正式な症状の名前は「肩関節周囲炎」と言い、
肩関節の周りが炎症しているというシンプルな名前です。

発症する年齢が40~50代が多く、「四十肩・五十肩」なんて言われたりします。
特に女性の好発することが多い症状です。

加齢に伴う筋力・柔軟性の低下が主な原因とされてます。

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<主な症状や特徴>

・安静時痛
・運動時痛
・肩関節の可動性の低下
⇒下着の着脱動作が難しくなる
・急な発症
・夜間痛による睡眠障害


特徴的な所見として
なんの前触れもなく、いつの間にか痛くなる
夜間痛で夜寝れない、痛みで起きる
などが挙げられます。


発症してすぐは炎症が強く、肩周囲はあまり動かさない方がいいです。
炎症が収まり、安静時痛がなくなったタイミングで柔軟性を回復させるストレッチや
再発予防のための筋力トレーニングを実施しましょう。

ここでの注意点は
「痛みが消えた=完治した」ではないということです。

痛みの消失はあくまでも炎症が収まっただけであり、
筋力や柔軟性は低下したままです。

分かりやすく言うと
発症した前後では”全く別の肩になってる”ということです!

当然放置しておくと再発しますし、日常生活にも制限が発生します。

いかにそのまま放置しないが大事です。

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<発生のメカニズム>

何故、急に発症するのか?

答えは”慢性的なストレスが日頃から肩にかかっているから”です。
四十肩・五十肩は慢性障害なんです!


発生のメカニズムに関して少し詳しく説明します。

正式名称は「肩関節周囲炎」
肩関節周囲の炎症が痛みの原因です。

考えて欲しいのは
どこが炎症するのか?何故炎症するのか?

結論を言うと炎症する部位は
「肩関節滑液包」という部位です。

滑液包は関節の動きを滑らかにしてくれる潤滑油の入った袋のようなもので
各関節に存在してます。
滑液の分泌が悪くなることで関節の動きの滑らかさがなくなります。

「肩関節滑液包」の周囲には肩甲骨に付着する筋肉がいくつかあります。
このうちの筋肉に「棘上筋」と「棘下筋」という筋肉があります。

この筋肉は肩甲骨を動かす、または安定させる作用があります。
これらにも炎症が飛び火することで疼痛や可動域制限が発生します。
※肩が上がらなくなったり、下着の着脱動作ができなくなるのはこれが原因です


でもどうして炎症が発生するのでしょうか?
「肩関節滑液包」は上腕骨と肩甲骨から構成される
「肩甲上腕関節」の間に存在します。

先ほど原因は”加齢による筋力と柔軟性の低下”と説明しました。

肩甲骨周りの筋肉の柔軟性や筋力が低下すると
上腕骨と肩甲骨がぶつかり、間にある「滑液包」が挟み込まれ
結果的に炎症を引き起こします。

この挟み込む動きを日常生活から繰り返してしまうことで
気づかないうちに肩にダメージを貯めこんでいるんです。


(まとめ)
肩甲骨周りの筋力・柔軟性低下

肩甲骨の動きが悪くなる

肩甲骨と上腕骨がぶつかる

滑液包へダメージ・炎症

周りの組織へ炎症が飛び火

痛みや可動域制限の発生

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<予防・対策>

・背中のトレーニングを定期的に行う
・肩甲骨を日頃から良く動かす
・猫背やストレートネックの改善
・呼吸パターンの改善


まず言えることは日頃から肩甲骨をよく動かすこと!
肩甲骨の動きが悪くなると骨同士の衝突が起こりやすくなります。

しかし日常生活では肩甲骨や背中を動かす、鍛える動作はあまりありません。
目が前についてる以上、普段の生活では不活動になりやすく
筋力・柔軟性ともに低下しやすいです。

タオルを頭上から首の後ろに引く、肩甲骨を寄せる
簡易的な動きからでも構いませんのでとにかく毎日動かしましょう。


今現在。「四十肩・五十肩」で悩んでる方は
まず呼吸を深くすることから始めましょう。

肩が痛くて動かせないと肋骨の動きが悪くなり
呼吸が浅くha なってしまいます。

結果として猫背やストレートネック、腰痛など姿勢不良の原因になったり
呼吸が浅いことによる過緊張状態になるリスクも考えられます。

心身にとって非常に良くないです…


夜間痛で悩んでる方は
患部の肘を高くするもしくは脇にタオルを挟んで寝てみてください。

炎症している筋肉が緩んで少しは楽になると思います。


予防にしろ、改善にしろ柔軟性と筋力の向上は必須になります。
安静時痛がなくなったタイミングで運動療法に取り掛かりましょう!

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今回は久々に細かいところまで書いたなぁ~
って感じの内容になりました。

お堅い文章になってしまいましたがたまにはいいかなって思います。

今後もたま~にマニアックでピンポイントな内容も投稿するので
周りで困ってる方や自身の予防のために役立ててもらえばと思います。


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