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これからは”ファンクショナル”なカラダづくりの時代!
ファンクショナルトレーニングってなに?
ファンクショナルとは「機能的な」という意味があります。日常生活やスポーツ競技における動作パフォーマンスを向上させる効果のあるトレーニングということです。
体幹を鍛えたり、カラダのバランス感覚を整えたりするものであれば、それがファンクショナルトレーニングとされています。このファンクショナルトレーニングは体づくりのためのトレーニングの主流になっています。
ファンクショナルトレーニングの5大原則
1.重力を利用する(Gravity)
スポーツに限らず人間が生活するうえで、基本となる姿勢は立位です。そして、立位の姿勢から歩いたり走ったり、ものを運んだり、障害物を飛び越えるためにジャンプをしたりという動作に発展されていきます。 このような何気ない日常動作や、サッカーや野球などのスポーツ動作の中で、常に体に加わる力が存在します。それが『重力』です。人間は、地球で生活をするかぎり、常に重力に抵抗して動作を行っているのです。ということは、スポーツに限らず、日常動作の機能を向上させるには、重力に対して耐えられる体を作らなければならないのです。つまり、動作の機能を向上するためのファンクショナルトレーニングは重力に耐える体を作るトレーニングであるべきなのです。
2.共同(Integrate)と分離(Dissociate)
人間のカラダには多くの関節が存在し、それぞれの関節には役割が存在しています。関節ごとに正しい役割に応じて動作を行うことができれば、人間が本来持っている機能を最大限に活用したファンクショナルな動作が実現できるはずです。
3.キネティックチェーン(kinetic Chain)
人間の運動動作は、1つの筋肉だけで行われているわけではなく多くの筋肉が連鎖(チェーン)して起きていると言われています。例えばランニングのときは、力は地面から足の筋肉を伝わり、お尻、体幹、上肢へと伝達され前進していきます。
もし、その連鎖が途中で途切れてしまうと、地面からのエネルギーが途切れてしまい、上肢まで力が伝わらず効率の良い動作が生まれないばかりか、連鎖が途切れた部分に傷害が起きてしまうことも考えられます。
背中の筋肉からお尻の筋肉までは、腰部にある筋膜を通って対角線で繋がっています。背中の姿勢をまっすぐに保ち、大きな力を発揮するためには同時に連鎖して機能したほうが効率的です。
トレーニングも一つの筋肉を鍛えるものではなく、複数の筋肉の連鎖を使ったトレーニングであるべきです。このトレーニングは左の大殿筋と右の広背筋の連鎖を鍛えるトレーニングです。
4.3面運動(3Dimension Movement Pattern)
人間の動作は基本的に3面で起きているため、カラダの機能を上げるトレーニングも3面運動でなけれなりません。
例えば、Walkingの動きでは、正面から見てみると少しずつ左右に体重移動をしていることが分かります。人間のカラダの重心は背骨の真下にあり、両脚で立っていればその中心に重心がきます。当然、Walking等で片脚になれば、重心は支持足になり、その分だけカラダは左右に体重移動をするのです。これによって、Walking動作では横の動きの面が含まれるのです。
今度は、動作を横から見てみると、手足が大きく前後に動いているのが分かります。右手を前に出したときに、左脚が前に振り出され、左手を後ろに引いたときに、右足が後ろに蹴り出される動作です。これが歩行での前後の動きの面になります。
最後に、真上から動作を見てみると、人間のカラダは背骨を中心として手足の動きとともにねじれ動作を行っているのがわかります。横から見たときに前後に動いている手足の動作を、真上から見るとカラダのねじれ動作の面でも動きが同時に行われていることがわかります。
つまり、人間の動作は一見単調な動きに見えたとしても、多くの動作は3面で行われていることが多いのです。したがって、ファンクショナルトレーニングも1面だけの動きにフォーカスしたものではなく3面動作を考慮したトレーニングであるべきなのです。
5.力の吸収(Loading)と力の発揮(Unloading)
人間の体において、効率的で大きな力の発揮(Unloading)には、必ずその方向とは反対に力を溜めて(Loading)から行われます。ジャンプ動作は良い例で、高くジャンプをしようとすれば無意識に一度しゃがみこみを行います。このしゃがみこみがなければ、力のLoadingが行われず、高く飛ぶことができません。
野球やゴルフなども同様で、力強いボールを投げようと思えば必ずコッキング動作は行われますし、ゴルフで遠くに飛ばそうと思えばテイクバックがおこなわれます。
このように、どのスポーツや日常動作においても強い力を発揮するためには、事前に踏み込む動作(Loading)が必要になるのです。つまり、ファンクショナルトレーニングでも動作を機能的にするためには、Loadingに着目したトレーニングが必要になるのです。
まずは自分の身体を知ることが重要
上記の5大原則はありながらも、スポーツ競技のパフォーマンス向上に向けたトレーニング効果を実感するためには、トレーニング前に自身の「姿勢」、「体の動き」を把握した上で正しいトレーニングを行うことが前提となります。
パフォーマンス最大化のためには定期的なコンディショニング
最大限に効果を出すためにはトレーナーに自分の体の姿勢・動きを観察してもらった上でトレーニングメニューの提案/定期的なコンディショニングを行ってもらうことがベストです。
米国ではアスリートに限らず一般の方も体のメンテナンス、筋力向上のための施設”コンディショニングセンター”が存在し、自分の現在の身体、筋力に応じたトレーニングを指導してくれます。ただし、日本では未だそういった施設は数少ないため、トレーナーとの定期的なコンディショニングメニュー作成を行うことで自分に合ったトレーニングプランを立てることがパフォーマンスを高める一番の方法といえるでしょう。
シンカではスポーツカイロプラクターと1対1で行うカラダのチェックや矯正を行い、姿勢や動きの癖、カラダの歪みや柔軟性、筋肉量などを測定し、カラダに関する課題を抽出した上で個々人にあったトレーニングメニューやカイロプラクティックによる施術を提供しています。
アスリートと同様に、多くの一般の方が自分の身体を理解した上で、正しいトレーニングを行うことにより、これまで以上のパフォーマンスの発揮や、良い健康状態が維持できるようになるでしょう。
私たちが運営する「ボディメイクスタジオ シンカ」では、ファンクショナルトレーニングをTRXサスペンショントレーニングや、ケトルベル、バトルロープ、BFR加圧トレーニングなど様々な方法でアプローチしていきます。
「より美しく、より機能的な身体を手に入れたい・・・」
という方はぜひお越しくださいね。
☆TRXトレーニングとは?
TRXは、不安定な状態でバランスを保ちながら、体幹の安定性を養うことができるトレーニングです。
重力と自体重を活用した様々な姿勢や動きで負荷をかけながら、数百種類のエクササイズを可能とします。 可動域の向上やバランス、柔軟性、体幹の安定などにより、日常生活での動作がよりスムーズになるトレーニング効果が期待できます。
☆TRXトレーニングと、マシンによる筋トレとの違い
マシンを使った筋肉トレーニングは、一部の部位に対して負荷を与え、静止したまま行うトレーニングです。
これは「筋肉の肥大化」には効果がありますが、体全体を使ったエクササイズではないので、やり方次第では体の筋肉バランスが崩れて、逆に動きづらい体になってしまうリスクが伴います。
一方TRXトレーニングは、重力と自体重を使ったトレーニングなので、一部の部位だけでなく体全体を使うことができます。
トレーニングのやり方によりますが、バランスを取ったり、体を支えながら、体幹部分の感覚を掴めるようになるメリットがあり、高齢者でも効果が期待できるトレーニングです。
☆一つの器具で、無数のトレーニングが詰まっています
アスリートから運動初心者、怪我や障害からのリハビリを行う方まで、様々な方が、様々な要素のトレーニングを行うことができるTRX。
体の位置を変えるだけで簡単に負荷を調整でき、筋力だけでなく柔軟性や可動域向上につながるエクササイズが可能です。
数百種類ものトレーニングができるTRXだからこそ、専門のパーソナルトレーナーによるアドバイスがより高い効果につながります。 効果を最大化するためにも、当店の専門トレーナーのアドバイスを受けることをオススメします。