mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
みずがめ座流星群の流れ星
流星群と言えば、夏のペルセウス座流星群が有名ですが、年間を通じては小規模な流星群がちょくちょく出現します。今年になってからもいくつかはやってきているのですが、日本では昼間だったり、月夜だったり、曇だったり、雨だったりと観測条件に恵まれないまま、ここまできてしまいました。
今回のみずがめ座流星群は、観測条件も良く天気にも恵まれ、満を持しての撮影となりました。
当然ながら夜間でも明るい(これを光害と呼びます)福岡市内では星空の撮影が難しいので、5月6日に日付が変わる前から郊外の暗闇を求めて糸島半島へ出かけました。(明け方のエギングも予定していたので当然の選択ですね)
eコマース、携帯電話、テレワーク等、生活環境を激変させる昨今の技術革新にはめざましいものがありますが、デジタルカメラもそのひとつだと思います。現像不要のこのメカは、何をどのように撮るかをセットさえすれば、あとはカメラにお任せです。それなりの写真は撮れます。便利なものです。
ん? そのセットをするのはまさに「手しごと」なんですね。デジカメの基本機能を理解したうえで、カメラをセットしなければなりません。
今回の流れ星の撮影だと…
・撮影モードの設定(マニュアル)
・絞り値の設定(F2.8)
・ISO感度の設定(400)
・シャッタースピードの設定(15秒)
・ピント合わせ(明るい星で合わせる)
・レンズの設定(標準レンズでオートフォーカスを解除)
・構図の決定(三脚、レリーフは必須)
・インターバルタイマー撮影の設定(撮影間隔、撮影回数の設定)
等…です。
最初は面倒くさいと思いますが、何度かやっていると覚えますのでチャレンジしてみて下さい。
今回、インターバルタイマー撮影の裏時間(次の撮影の調整待ち時間)に、構えている構図内にきれいに入る縦に流れる流れ星を目視し「なぜこのタイミングでシャッターが開いていないのか? 日頃の行いのせい?」と歯ぎしりしたものですが、写真整理の最後の方で、現場では気づかなかった流れ星がこの写真に撮れていたことを発見し、してやったりと喜びを嚙み締めたところです。当日の久しぶりの徹夜も報われました。
そうそう、この写真整理と画像の修正作業も「手しごと」のひとつですね。
技術の革新の恩恵を受けながら、「手しごと」と融合して日常を愉しむ!
これは今の時代の基本ですね。
さて、夏のペルセウス座流星群の観測条件は良いようです。天気が良いことを祈りつつ、遠征ロケ地を検討しながら、またきれいな流れ星に出会えることを願って楽しみにその日を待ちたいと思います。
例によって、今回の写真もホームページのギャラリーにアップしていますので、是非ご覧ください。