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第13号 そしてY形(ワインぶどう栽培日記4)
こんにちは!
シュンちゃんエニちゃんこと、
児玉俊一&恵仁です^^
前回に続いての、剪定のお話になります。
冬になると葉が落ちて、
「横幅が広いフォーク」の形をした
樹形(じゅけい)が残るということを
前回、書きました。
地面から上に出ている太い幹が
フォークの柄(え)に相当し、
長さ60センチあります。
柄(え)の上端から左右に伸びる横枝の幅は
全長1メートルから1メートル50センチ。
横枝から上に伸びる枝は7~10本ほどで
これをフォークの歯と見立てると、
歯の長さは1メートルから
1メートル20センチでしょうか。
このフォークの形に対して剪定をする
わけですが、2通りの方法があります。
長梢(ちょうしょう)剪定(せんてい)と
短梢(たんしょう)剪定(せんてい)です。
長梢剪定をギヨー式、
短梢剪定をコルドン式とも呼びます。
地面から上に出てる長さ60センチの太い幹、
つまりフォークの柄(え)の部分には、
どちらの方式でもハサミは入れません。
フォークの歯にあたる部分は7~10本ほど
あるわけですが、
長梢剪定ではフォークの真ん中の歯2本、
つまり長さ60センチの太い幹の真上あたりに
位置する細枝2本を残して、他はすべて
切り落とします。
横枝の部分も切り落とします。
そうするとY字形の樹形になります。
上のほうが開いてないY字形です。
4月になると水(樹液)が上がってきて
枝が柔らかくなりますから、2本の歯に
あたる部分を横に開いてT字形にします。
バキバキと音がすることもあります。
結束機(大型のホチキス)を使って
垣根の最下段のワイヤーに
光分解テープで枝を止めていき
T字形にします。
T字形の横棒の部分には
芽がたくさんあるので、
芽が出てきたら芽かきをします。
これが長梢剪定になります。
真ん中に位置する細枝2本を残すと
書きましたが、この2本の細枝は女性の
小指の太さぐらいが望ましいです。
その太さであれば、枝が柔らかいので
簡単にT字形にできます。
男性の中指とか親指の太さぐらいあると
T字形に開くのが大変です(^O^)
開いても、まっすぐキレイなT字形に
なりません。
女性の小指の太さに仕立てるのはなかなか
難しいのです。
前回も書きましたが、
日本を代表するヴィラデストワイナリーの
畑に行くと、それが毎年どの枝も
キレイに細(ほそ)くできています。
枝が細いということは樹勢が弱いということ
なのですが、樹勢が弱いと、ぶどうの粒が
小さくなります。
小さい粒は、体積に対する皮の表面積の
割合が大きくなるので、表皮に含まれる
香り成分やタンニンなどの割合が増えて、
ワインの品質が向上します。
我が家の畑では最近、長梢剪定から
短梢剪定に切り替えています。
短梢剪定だと、
Y字形をT字形にする必要がないので、
作業を1つ減らせます。
フォークの歯に相当する枝の太さが
男性の親指ぐらいあっても、それほど
問題ないので、頭を悩まさずにすみます。
短梢剪定では、7~10本あるフォークの歯、
つまり去年伸びた枝の、根元のほうにある
芽を1つか2つ残して枝を切ります。
芽を1つか2つ残すということは、
長さ2センチから5センチぐらいの
短い枝が残るように切ることになります。
横枝の上に小さな歯が生えているような
形になります。
歯の短いフォークと言ったらいいのか、
草をかき集めたりするのに使うレーキって
ご存知ですか? そんな樹形になります。
小さな歯のところにある芽が伸びて
枝になり、今年の「フォークの歯」の
部分になっていきます。
これが短梢剪定になります。
図がない状態でのご説明でしたが、
剪定をイメージしていただくことは
できたでしょうか?
剪定、やってみたい!
と思われるかた、いらっしゃいますか?
来年、コロナが終息したら、
ぜひご連絡いただければと思います(^O^)
そしていま
シャルドネ(白ワイン)の苗木を
春に定植の予定です。
それに向けて開墾が終わった畑で、
垣根用の杭を、次男の寧(ねい)が
打ち終えました。
その写真を以下からご覧いただけます。
https://www.facebook.com/shunichi.kodama.5/posts/3891480304265166
それではまた^^
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