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ひな祭り
おはようございます。和処 さそら庵のよしえです。
メルマガを始めることにしました(笑)
いまごろ? と、笑わないでくださいね(笑)
和処さそらのメルマガは不定期で、日本のしきたりや習慣を中心に、つれづれなるままにお送りします。
よろしくお願いいたします~。
今日はひな祭り。桃の節句、上巳の節句といわれてますね。
初めてのメルマガはひな祭りについて、もうご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、少しだけお話を。
上巳の節句というのは、旧暦で三月の初めての巳の日という意味。なので、三日とは限らなかったわけです。
新暦になって、重陽という陽の日が重なる日のお祝いと合わせたといわています。
そして、女の子だけの節句ではなく、形代に自分の穢れを写し、川流したのが始まり。
ヒト型が人形になり、人形を流していたのがもったいないということで、飾り置くようになったとも。
ところによっては、今でも流しびなをされてるところもあります。
平安時代には、貴族の方たちは着せ替え人形として、飾りながら十二単の着方や名前などを覚えたそうです。
今、お雛様の着物を脱がせたら大変ですが、その当時は全部脱げるようになってたんですねー。
桃の節句というのは桃の花の季節ということもありますが、桃が万能な花であるということもあります。捨てるところのない桃の木。
邪を祓うといわれ、破魔矢の木も桃です。古事記にも桃が出てきて悪を退治します。桃太郎も鬼退治しますよね。
そして、女の子がすくすく桃のように可憐に可愛く、さらにみんなから必要とされ、愛される女の子に育つようにとの思いも込められているのでしょう。
我が家のお雛様はいまだにお内裏様が向かって右側に座されております。
今はお雛様が向かって右側にいらっしゃいますよね。
明治天皇がアメリカの大統領と夫人の位置をまねて、立ち位置を変えたのが始まりだそうですが、私はやはりお内裏様が右側の方が落ち着きます。
さて、ひな祭りの思い出はいかがでしょう?
私の生まれ育ったところでは、ひな嵐という風習がありました。
初節句のおうちに、初飾りのお雛様を見に行くのです。今では考えられないような話ですが、全く知らないお宅に、「おばちゃん、お雛様見せてー」って玄関から叫ぶのです(笑)
女の子だけでなく男の子も一緒です。初節句を迎えたおうちでは、たくさんの祭りずしやお菓子や白酒を用意して待ち構えてます。
お雛様を前にご馳走を頂き、子どもながらにどんな小さなお雛様でも「かわいいーーー、素敵♬」と、口々に言い、お菓子をお土産にいただいて、「見せてくれてありがとうーーー」っといって帰ります。何件も初節句がある年は、もう何日も前から回る順番も考えます(笑)
帰るころにはおなか一杯、お菓子もいっぱいで、みんなが幸せという風習です。
初節句に家の人しかいないのは寂しいけれど、近所の子どもたちがお祝いに来てくれるのは、「福が来る」ということなのでしょう。
子どもたちのにぎやかな笑い声で、招き入れた家の悪いものも出ていきます。
素敵な風習ですよね。。。
今ではきっとやらないのでしょう。知らないお宅に行くなんて考えられないし、知らないお宅でご飯を頂くなんて、もっと考えられない時代です。個人情報だとか、知らない人にあいさつしたらいけないとか、寂しい時代だなぁとも思いますが、ツクツクはもしかしたらそんな懐かしき良き時代に少し戻してくれそうな感じを受けてます。
さあ、今日はハマグリを食べて、桃の花を愛でて、家族でいろんなお話をしてみましょう♪
あ、我が家は旧暦で動いてますので、お雛様はまだまだ片付けませんよー(笑)
では、次回のメルマガ、不定期ですが。。お楽しみに。。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました♪
さそら庵 庵主 むらしまよしえ