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国からの特別定額給付金10万円とお金の話

皆様のお手元には既に国からの給付金10万円
は届いておりますでしょうか?
残念ながら、私はまだです…。

ちょうどいい機会なので、今回はお金の話題
について触れてみたいと思います。

ここにあなたの1万円札があるとしましょう。

社会では、
この綺麗な長方形の紙が1万円分の価値があ
るとされています。
電子マネーでも同じと考えてください。

この1万円札を持ったAさんが、小さなお花
屋さんで綺麗なお花の鉢植えを見つけまし
た。
これは掘り出しものだと直感したAさんに
とって、それは1万5千円以上の価値のある
ものでした。

すぐにその1万円札でその鉢植えを買いまし
た。

その鉢植えを売ったお花屋さんの店長さん
は、次の日のランチに、3人の従業員への
感謝と慰労を兼ねて高級弁当を用意し、
みんなで楽しく一緒にランチをしました。

お弁当屋さんに代金1万円を払いました。
従業員たちのモチベーションが予想以上に
上がり、2万円以上の生きた価値を生み出し
たと感じました。

この1万円をもらったお弁当屋さんは、新し
い調理用の服とマスクが急に必要になり、近
くの馴染みの店に行って1万円でこれらを調
達しました。
良いものを短時間で調達できたので、実質的
に1万3千円以上の価値ある買い物ができた
と感じました。

この話の中で、
同じ1万円札がAさんからお花屋さん➡お弁
当屋さん➡近所のお店、と移動しています。

同じ1万円札が流通して経済活動が行われた
ワケですが、それぞれ流通した金額を合計
すると3万円になります。

では、それぞれが得た《価値》の合計は、
どうだったでしょうか?

1万5千円+2万円+1万3千円=4万8千円です。

4万8千円-3万円=1万8千円

これが買った側が得た付加価値の合計金額
です。

あなたは5千円の価値しかないものに1万円
は払わないでしょう。

でも1万5千円の価値があると思えば喜んで
1万円払います。

これが「生きたお金の使い方」でしょう。

お金を使うことでいろいろな付加価値を手
に入れることができますが、買い手によっ
てその付加価値の大きさは異なります。

ある人にとってはタダ同然の価値しかなく
ても、ある人にとってはお金では買えない
ほどの大きな価値がある、ということも起
こります。

人々が納得して交換するひとつの基準とな
るもの、これが「通貨」の役割だと思いま
す。
通貨自身が価値を持つのではなく、その通
貨を使って「交換して得るモノ(コト)」
に価値があるワケです。

さて、ここであなたは、

あることに気がつくかもしれません。

それは、1万円札をそのまま使わずに持って
いるより、その1万円札で何かを買った人の
方が、その額面以上の付加価値を手に入れ
て豊かになったということです。

お金を使った人は、その付加価値分だけ、
より裕福になったと言えそうです。

お金を持っている人は、様々な付加価値を
得る権利と可能性を持っている、という
ことは事実です。

でもそれは使わなければ、そのお金の額面
の価値、あるいはそれを持っているという
満足感の価値以上はないでしょう。

お金は未来への安心感と考えている人もい
るかもしれません。

昔から「お金は墓場までは持っていけない」
と言いますが、その通りだと思います。
お金は使って初めてその価値が発揮される
ものです。

今、
国民にひとりひとりに対して国から10万円
が支給されています。

このお金の使い道は人によってマチマチだ
と思いますが、自分がその額面以上の付加
価値があると感じるものに、そのお金を使
っていきたいと思います。

それが自分のためであっても、人のため、
社会のためであっても、ご自身が付加価
値を感じて「生きたお金」になるのであ
れば、素晴らしい使い方だと思います。

最後までお読みいただき、どうもありが
とうございました。

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